疲労回復のための肉は、「鶏肉」を選べ

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疲労回復のための肉は、「鶏肉」を選べ

 

冬になるとやってくる優雅なハクチョウやツル、あるいは夏になると姿を見せる愛らしいツバメなど、日本にも季節によってたくさんの渡り鳥がやってきます。

そんな渡り鳥のなかには何日も休むことなく飛び続けたり、高い山の上を超えて飛んでいったりするものもいるそうです。

 

たとえばアネハヅルという鳥は、標高8000メートル級のヒマラヤの峰々を悠々と超えて渡ります。

山階鳥類研究所によると、南極で足環をつけられたオオトウゾクカモメという海鳥がはるか遠く離れた北海道の近海で発見された記録もあるそうです。

その移動距離はなんと1万2800キロメートル。

この記録が日本列島を横切る渡り鳥のなかでは最長記録ですが、北極圏と南極圏間の3万2000キロメートルを移動するキョクアジサシという鳥もいるというから驚きます。

 

――なぜ、渡り鳥たちはそんなにものすごいパワーを秘めているのでしょうか?

 

その秘密を研究したところ、翼の付け根にある羽を動かすための筋肉、いわゆる胸肉の部分に「イミダゾールペプチド」という疲労回復成分がたくさん含まれていることがわかりました。

この成分こそ、渡り鳥たちの驚異的なパワーの源だったのです。

 

この疲労回復成分はアミノ酸の結合体で、鶏の胸肉以外にも時速100キロで泳ぐマグロやカツオなど、連続した長時間運動をこなせる生物の筋肉にも含まれています

 

私たちの身体はたんぱく質を摂取すると、アミノ酸に分解して、それを使って自分たちの細胞をつくります。

それだけ大事な細胞の材料だというのに、私たちの体内ではどうしても作れないアミノ酸があり、それを「必須アミノ酸」といいます。

つまり、たんぱく質として必須アミノ酸を摂取しなければ、私たちは身体を維持することができません。

もちろん、健康になるなど夢のまた夢です。

だからこそ、良質なたんぱく質を摂ることが大事なのです。

 

具体的には、「大豆製品」には良質なたんぱく質が含まれていますし、卵や魚も摂ってほしい食品のひとつです

たんぱく質以外にも、卵には悪玉コレステロールを下げるレシチンが入っていますし、青魚には健康効果の高いEPAやDHAが含まれていることで、更年期の生活習慣病を予防できる効果が知られています。

 

もちろん、同じ栄養素を摂るにしてもできるだけ多様な食材から摂取するのが大事なので、肉からたんぱく質を摂り入れるというのも重要です。

豚肉にはビタミンBが含まれているし、牛肉にも必須アミノ酸が豊富に入っています。

 

特におすすめしたいのが、疲労回復成分・イミダゾールペプチドが豊富に含まれている鶏肉です

つまり、鶏肉ならボス細胞を形成するのにふさわしい良質のたんぱく質と、疲労回復や活性酸素の抑制に効果的なイミダゾールペプチドが一緒に摂取できるので、まさに一石二“鳥”というわけです

 

アメリカでは、伝統的に病人食や風邪やインフルエンザの民間療法として、栄養に富み、消化しやすいチキンヌードルスープが用いられています。

まさにアメリカ版“おふくろの味”ともいえる料理ですが、それもこういった鶏肉の秘めたるパワーによるところが大きいのかもしれません。

「免疫力をあなどるな! より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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