免疫力をあなどるな!

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免疫力をあなどるな!

 

みなさんに一番お伝えしたかったのは、加齢に伴い健康診断や人間ドックは必須となりますが、「真の健康はほんの少し日々の心がけで、手に入れることができる」「手に入れた健康は、またほんの少しの心がけでしっかりと自分のものになる」ということです。

 

人の健康の要である免疫力は、身体の根本である「細胞レベル」で体質を改善すれば必ず高めることができます。

人の身体は、60兆個の細胞でできていて、その細胞の一つひとつがすべてあなた自身のものであり、それは日々進化しつづけている頼もしい細胞たちです。

 

人間の身体は何十年も生きていくうちに、その生き方によってさまざまな場所に“ほころび”が生じます。

過食や運動不足、ストレスなどの環境因子によって、糖尿病になったり、がんになったりします。

そのほころびは持って生まれた体質や生活習慣によってそれぞれ異なった形で出てくるのです。

 

日本医学総会に向けたプレディスカッションが行われ、そこで医師を志す学生の方々と話す機会があり、そのときに「30年後の医療はどうなっているか」という話題で大いに盛り上がりました。

 

「遺伝子診断によって病気のリスクがより明らかになり、そのリスクに対してより早期に対策を打てるようになるだろう」

「臓器再生技術が一般的になってくるに違いない」

「IT化で医療ナビゲーションが進化し、医師の役割も変わり、ロボットによる介護も実現しているだろう」

 

こういったさまざまな意見が出るなかで、特に印象に残ったのは、「30年後には、多くの病気のメカニズムがもっとわかるようになって、がんに苦しむ人は確実に減っているはずだ」という意見でした。

 

この先、ボス細胞を含むさまざまな細胞や免疫の機序についてどんどん解明が進み、どうすればがん完治できるのか、そしてどうすればがんにならないのかということか、今以上にわかってくると思います。

 

学生の方々と議論したその見通しが正しければ、30年後には、がんをはじめとする免疫に関係する疾患は、自己の免疫をコントロールすることで治すことができるようになっているかもしれません。

そして病気のリスクを見越して、先手を打って医療を施す「先制医療」の時代になっているのではないでしょうか。

 

免疫細胞の司令塔「ボス細胞(樹状細胞)には、大きな可能性が秘められています。

その可能性のすべて患者さんから教えていただきました。

できるだけ機会をつくり、患者さんの声を聴くようにしています。

 

「ボス細胞を元気にして免疫力を高める」という健康法は、食事や運動、睡眠といった身近な生活習慣を改めることで、私たち人間が本来持っている「生きる力」そのものを高めるというところがポイントです。

 

きつい運動や極端に食事制限などを求めているわけではないので、体力に自信のない人でも、これまでいろいろ健康法を試して失敗してきた人でも、きっとうまくいくと思います。

 

健康になるために必要な力は、もともとあなたの身体にあるのです。

 

「その力=免疫力」をどうかあなた自身で鍛えていただきたくて書きました。

一人でも多くの方が、ご自身のボス細胞の力を信じて、鍛えて、真の健康を手に入れ、人生を120パーセント楽しめるようになることを心から願っています。

「免疫力をあなどるな! より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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