許せないなら、許さなくてもよい

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許せないなら、許さなくてもよい

 

「許す」というのは美しい行為である。

美しいだけに、「許してあげなさい」という文句は水戸黄門の印籠のように、有無をいわさぬ力をもっている。

どんな人をも、どんなことをも温かく許すことができれば、それはすばらしい。

反対に悪いことをした人物や嫌いな人を許せない自分がいると、自分がずいぶん心の狭い人間のように思えてきたりする。

 

しかし、悪いことを許せないと感じる人は、正常な人だと思う。

 

あなたは人を何人も殺した凶悪殺人犯を、笑って許せるだろうか。

人間は神様ではない。

許せない場合もあるのだ。

 

「許せない」という気持ちがわいてきたときは、無理に「許そう」と思わずに、「なぜ許せないのか」を考えてみることだ。

どこまでなら許せるのか。

どこからは許せないのか。

それがあなたの倫理観のラインである。

 

頭だけで無理に許そうと努力していると、この倫理観のラインがあやふやになってくる。

いちいち誰かに教えてもらわなければ、どこから許すのか決められなくなってくる。

 

「許せない」と思ったら、とことん「許せない!」と怒る。

すると自然と、「もういいや」と思えてくることもある。

そういうときは、自分の気持ちにそって「許す」のだから、自分も納得している。

他人に、「許してあげなさい」といわれて、許したフリをするのが危険なのだ。

 

こういうことだから、誰かに軽々しく「許してあげなさい」とはいわないほうがいい。

あなたはその人の気持ちはわからない。

関係のない他人が、関係のないことを許すのは簡単なことだ。

 

他人から見たら「そんなささいなこと」と思うものでも、当の本人には許せないことがある。

その人が許せる気持ちになるまで、どうしようもない。

 

「絶対に許せない」と怒っている人がいるとき、その周囲の人はただ、その人が「なぜ許せないのか」をいっしょに考えてみるくらいしかできないのである。

「ほがらかに品よく生きる より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

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