「コロナうつ」は増えて当然

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「コロナうつ」は増えて当然

 

ここでちょっと直近の話題に目を向けましょう。

 

中国ではじまった新型コロナウイルスの感染が全世界に広がり、大勢の人々が亡くなりました。

日本では、緊急事態宣言が出され、不要不急の外出が禁止されました。

 

その効果によって、爆発的な感染拡大はいったん抑えることができ、緊急事態が解除されましたが、新たな問題として、いわゆる「コロナうつ」が話題にのぼってきました。

「自粛生活」を強いられたことによって、もともと元気で生活していた人が、うつ傾向になるなど、メンタルヘルスの問題を抱えてしまったのです。

 

心身ともに元気で過ごすための源である「セロトニン神経」は、毎日の生活のなかで絶えず活性化される必要があります。

 

太陽の光、そして運動が、セロトニン神経の活性化因子だといいましたが、「引きこもり生活」によって、太陽の光も浴びない、体もちゃんと動かさないでいると、次第にセロトニン神経が弱ってしまうのです。

 

ここでは、「引きこもり生活」をすると、元気の源であるセロトニン神経が弱まり、セロトニン分泌量が減り、メンタルヘルスの問題が発生してしまう、という事実を、心に留めておいてください。

 

「三密」は、心にも悪影響がある

 

さて、感染拡大がいったん収束して、元の生活が再開されつつあるときに、もう一つ深刻な問題が浮き彫りになってきました。

 

私たちの生活環境が、元来、コロナウイルスの感染拡大の温床となる危険性を秘めていたことです。

 

それは、いわゆる「三密」です。

密閉・密接・密集の生活環境です。

 

都市の生活環境は基本的に「三密」です。

職場も、学校の教室も、飲食店も、娯楽施設も、そして交通機関である電車・バス・飛行機・船……すべてそうです。

 

この生活環境は、文明化、合理化された都市生活の究極の形ともいえますが、それがコロナウイルスの温床なのです。

ですから、すんなりと、もとの生活に復帰できないという現実、問題が、浮き彫りになってきたのです。

 

 

では、どうすればいいのか。

 

「三密」とならないように工夫するしかありません。

新しいライフスタイルが求められます。

具体的には、テレワークやオンライン・コミュニケーションによる新生活です。

現代はデジタル全盛の時代で、テレワークやオンライン・コミュニケーションが実践しやすい状況にあります。

 

ただし、デジタル三昧になっては絶対にダメです。

 

セロトニン神経が弱まらないように配慮しなければなりません。

オンラインを大いに活用しながら、太陽の光をたくさん浴びて、自然のなかで適宜、体を動かす行動を意識的に取り入れて、心身ともに健やかな新しいライフスタイルを構築していかなければなりません。

 

コロナウイルスのさらなる感染拡大も予想されます。

ウィズ・コロナの時代です。

また、今後、コロナとは別のウイルスが現れ、感染が拡大する可能性も否定できません。

 

見方を変えると、今回のコロナ禍は、現代人に「人間本来の生き方に立ち返れ」と教えているのかもしれません。

「医者が教える疲れない人の脳 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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