セロトニンが脳に与える「五つの指令」

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セロトニンが脳に与える「五つの指令」

 

ここで、「セロトニン神経」について、現在までに知られている脳科学の知識をまとめておきましょう。

 

 

人間の脳には約140億個の神経細胞があります。

 

一般に、神経は電気信号(インパルス)によって指令を伝達し、神経末端から神経伝達物質を分泌して、標的細胞に影響を与えます。

 

脳内には数十種類の神経伝達物質があるとことが知られていますが、「セロトニン」もその一つです。

 

そして、そのセロトニンを細胞内で合成・分泌し、それを情報伝達に利用するのがセロトニン神経です、

数万個のセロトニン神経が、脳の一番奥、「脳幹」という場所(縫線核)にあります。

 

セロトニン神経はたった数万個なのですが、驚くことに、「軸索」というケーブルを使ってセロトニンを分泌し、脳全体に影響を与えているのです。

 

 

セロトニン神経の活動特性も明らかになっています。

 

セロトニン神経は、睡眠中にはほとんど活動せずに、朝の覚醒とともに規則的な活動をはじめ、セロトニンを分泌します。

 

そして、次の五つの「覚醒時の脳機能を演出する」働きを開始します。

 

 

1.朝の目覚めをよくする

2.心のバランス(平常心)を保つ

3.自律神経を整える

4.不安な痛みを抑える

5.顔つきや姿勢をシャキッとさせる

 

 

つまり、朝の起床時に、セロトニン神経が正常に活動を開始すれば、すっきり目覚めて、心がポジティブになります。

 

顔つきや姿勢もシャキッとします。

 

頭も心も、体の働きも活発になるのです。

「医者が教える疲れない人の脳 より」

 

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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。

脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

また、ビタミンB12は、葉酸をはじめとするビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒に摂ることが望ましいとされています。

 

ビタミンB12について?

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