「快眠脳」プログラム7.黄昏時は「グルーミング」を行なう
「黄昏時の過ごし方」が、快眠のためには大切です。
黄昏時、それは「イヤシノグルーミング・タイム」です。
グルーミングにはいろいろあります。
たとえば、仕事のあと同僚と「ちょっと一杯」。
そんな癒しの場、癒しの時間をつくりましょう。
「ちょっと一杯」やるときは、できれば広い店ではなく、屋台や赤提灯の小さな店のような場所で、お互いの肩を叩き合いながら心地よくお酒を飲み、おしゃべりをすれば、脳内で「オキシトシン効果」により、「ストレス中枢」が鎮静化されていきます。
もちろん、恋人と語り合うのも最高です。
家族のいる人は、食卓を囲みながらの家族団欒も、オキシトシン効果は絶大。
そんなときは「心地よいこと」が絶対条件ですから、お父さんたちはけっしてお説教などしないことです。
犬や猫などのペットと戯れるのも心地よいグルーミングです。
「猫カフェ」や「ふくろうカフェ」だって十分なオキシトシン効果があります。
また、いま、街にはさまざまな「タッチセラピー」の場所があります。
高級なエステだけでなく、手頃な価格のマッサージ、リフレクソロジー、ヘッドスパなどで、特に頭部や、首筋から肩にかけて心地よい刺激を受ければオキシトシンが分泌されて疲労回復につながります。
黄昏時は、昼間のストレス社会で闘ってきた心身を、ゆっくりとクールダウンする時間。
さまざまなグルーミングによって、疲れを癒し、ぐっすり眠る。
それが疲れないのをつくります。
「医者が教える疲れない人の脳 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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