「不健康」がレギュラトリーT細胞を減少させる
サプリで摂れる栄養素や、飲料で摂れる乳酸菌は、外部から活きのいいモノを摂取できますが、免疫細胞はそうはいきません。
身体の健康状態が悪ければ、免疫細胞も健康ではいられないのです。
基礎疾患には必ず原因があります。
健康な状態から病気になるわけではなく、不健康な生活習慣の結果として疾患を抱えるのです。
よって基礎疾患を持つ方の多くは、基本的な健康状態がよくない方が多いでしょう。
また、具体的な疾患はなくても高血圧や肥満などは不健康の証です。
そのため、不健康な方々の免疫細胞もまた、正常とは言い難い状態にあります。
免疫細胞の数が少なかったり、活性が低かったり、特定の免疫細胞が少なくバランスが悪かったりすることで免疫力は低下します。
好中球やマクロファージなど、真っ先にウイルスと戦う自然免疫が弱ければ、新型コロナウイルスの組織細胞への感染を簡単に許してしまいます。
ヘルパーT細胞などの獲得免疫の動きが鈍れば、そのあいだにウイルスはどんどん増殖し、サイトカインストーム発生の土台が築かれてしまいます。
そして、実際に糖尿病をはじめとする基礎疾患を持つ方には、免疫の暴走を抑制してサイトカインストームを抑えるはずの「レギュラトリーT細胞」の検出レベルが低いこともわかっています。
基礎疾患や生活習慣による不健康は、慢性炎症と免疫力低下のダブルの影響でサイトカインストームを誘発してしまいます。
この状況の改善には、健康状態の維持しかありません。
新型コロナウイルス感染症の研究は日進月歩していて、どのような人がどれくらい重症化のリスクが高いのかがわかってきています。
リスクを数値で教えてくれる検査も今後出てくる予定です。
このような検査で自分の新型コロナウイルス感染症の重症化リスクを知り、リスクの高い人はとくに感染予防を心がけ、感染してしまった場合はすぐに治療を開始するようにすることで、効率的な対応ができるようになってくるでしょう。
「免疫力が10割 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
なかでも注目が、ビタミンB12です。
古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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