自律神経を通じた「腸」と「脳」の好循環を生み出そう

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自律神経を通じた「腸」と「脳」の好循環を生み出そう

 

こんな現象について、身に覚えがありませんか?

 

強いストレスを受けて、すぐさまお腹がキューッと痛んで調子が悪くなる。

 

緊張するとすぐ下痢を起こしてしまう。

 

 

あらゆる臓器のなかでも、腸はとりわけストレスの影響を受けやすいのです。

その理由は、腸には脳に次いで多くの神経細胞が存在するからです。

 

 

腸は、生物が脳を生み出すよりはるかむかしから存在します。

チューブ状の古代生物がほとんど腸だけで形成されているように、生物にとって根源的な臓器なのです。

人間もまた、お母さんのお腹のなかで育っていくとき、まず腸からつくられ、心臓や脳などが形成されていきます。

 

 

そのため、ほかの臓器とちがい、腸は脳からの指令なして働く特性を持っています。

蠕動運動は自律神経によるコントロールですが、例えば腐敗した食べ物などを感知し、すぐ排泄するために下痢をするのは腸の単独の判断で行われています。

 

それを可能とするのが、脳に次ぐ多さを誇る腸の神経細胞なのです。

 

 

ただし、そのような腸の自律性が、ストレス対処の面で不利に働くこともあります。

 

脳がストレスを感じたとき、自律神経は乱れ、自律神経にコントロールされる臓器にも不具合が生じます。

腸以外の臓器であればその一方通行で終わりです。

 

しかし、腸は下痢や便秘などの不具合が起こると、神経細胞を通じて脳に不快感を送り返すのです。

そして脳は腸の不快をストレスと感じ、また自律神経を乱してしまう……。

そうして相互に影響し合ってストレスを増幅し、負のスパイラルを生み出していることが、腸のストレスへの弱さにつながっていると考えられています。

 

また、腸は心身を安定させるセロトニンドーパミンなどの神経伝達ホルモンを生み出し、神経細胞を通じて自律神経や脳に作用し、幸福感をコントロールすると考えられています。

 

ストレスによって腸の機能が低下すれば、ストレスを緩和するホルモンの分泌も減って、さらにストレスに弱くなってしまうのです。

 

このように、腸と脳が互いに影響をおよぼし合うことを、「腸脳相関」といいます。

 

 

しかし、このような負のスパイラルを生み出すということは、好循環のスパイラルも生み出せるということ。

ストレスの多い職場や生活環境は変えられなくても、生活習慣で自律神経を整え、食事で腸内環境を改善することは可能です。

 

腸内環境が整えば身体は活動的になり、神経伝達ホルモンが正しく分泌されて、脳のストレスを和らげてくれます。

ストレスが和らぐことで、睡眠障害や自律神経のバランスは改善し、さらに腸内環境は良くなっていきます。

 

 

腸内環境を改善し、自律神経を整えること。

 

それが新型コロナウイルス感染症をはじめ、あらゆる病気から身を守る免疫力を備えるための手段です。

 

そして、サイトカインストームの原因となる免疫の暴走を防ぐ働きを持った「レギュラトリーT細胞」を備える、安定した免疫力を手に入れることにつながります。

「免疫力が10割 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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