朝の習慣4.トイレタイムをつくり、排便の習慣を身体に覚えさせる
ここまでお伝えした朝の習慣を経ても、“便意”は起きてくれないかもしれません。
まだ、身体が朝のトイレの習慣に慣れていないのです。
そうであれば、毎朝のルーティンとしてトイレタイムを設けましょう。
朝食後に必ず便座に座る時間をとり、身体にタイミングを覚えさせるのです。
無理に出そうといきむ必要はありません。
むしろ交感神経が高まり、腸の働きが抑えられてしまいます。
そこで、お通じをうながす腸のマッサージをしながら、リラックスして排便を待ってください。
便秘の改善は気長に待つ気持ちが大切です。
15分、あるいは30分待っても無理ならその日はすっぱりあきらめ、あまり思い悩まず続けていきましょう。
<便秘に効果的なマッサージ>
・「の」の字マッサージ
おへそを中心に、ひらがなの「の」を描くように、時計回りにマッサージする
・大腸もみほぐし
左右にわき腹をぐっとつかんでもみほぐす。
右わき腹と左下腹部、左わき腹と右下腹部、というように、上下左右を交互に行う
※大腸は下腹部に四隅を描くように位置している。“曲がり角”で便が詰まりやすいため、その部分を刺激することを意識したい
朝の習慣5.良い便、悪い便で腸内環境をチェック!
腸内環境は、日々の便を見ることでわかります。
健康な腸からは健康的な便が出ますし、脂っこい食事や生活リズムの悪化で悪玉菌が増えれば、便のコンディションもしっかり悪化します。
また、細菌性の炎症が起これば、水のような下痢や血液を含む赤い便が出てきます。
便はわたしたちの腸内環境を雄弁に語ってくれるのです。
便だけで腸のすべてを判断することは危険ですが、受診のきっかけにすることができます。
また、日々の食事が腸に与える影響を実感することができ、食生活を改めるモチベーションになります。
<良い便、悪い便>
良い便(バナナ便)
善玉菌が多く、腸の働きが良い
・いきまなくてもスルッと出る
・水のなかに浮く
・歯磨き粉より少し硬め
・色が黄色か黄褐色
・臭くない
悪い便(コロコロ便・硬い便・混状便・水様便)
・悪玉菌が多く、腸の働きが停滞
・いきまないと出ない
・水のなかに沈む
・コロコロした便や、硬い便が出る
・茶色や茶褐色など色が濃い
・臭いがきつい
※便の約80%は水分で、残りの20%が食べカスや腸内細菌でできている。1gの便のなかには、約1兆個の腸内細菌がいるといわれる。便には、粘膜や腸内細菌か含まれるため、色で腸の状況がわかるほか、固さ(水分量)で腸の働きを確認することができる。また、悪玉菌が優勢だと有害物質によって異臭を発するため、臭いも腸内環境を知る手がかりになる。
「免疫力が10割 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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