1.最適な睡眠時間は6.5~7時間
質が高く良い睡眠は脳の健康に不可欠
■睡眠で気をつけたい7つのポイント
1.最適な睡眠時間は6.5~7時間
睡眠と脳の健康には、非常に深い関係があります。
動物実験の結果、睡眠時間を短くしたラットの脳には、老廃物のアミロイドβが溜まってしまうことがわかっています。
人間でも、一晩の寝不足でアミロイドβの蓄積が増えるというデータもあります。
アミロイドβは普通、寝ている間に代謝、分解されて、脳の外へ洗い流されます。
ところが睡眠時間が短いと、排泄が遅れてしまうのです。
寝不足が続けば、アミロイドβはどんどん蓄積されてしまうことになります。
最適な睡眠時間には、個人差があるものです。
しかし疫学的なデータからみると、6時間半から7時間眠る人がもっとも認知症になりづらいことがわかっています。
ところが、6時間未満と8時間以上はどちらも2倍、認知症になりやすい。
寝不足も寝すぎもいけないというのは、興味深い事実です。
脳の健康に悪い影響を及ぼすのは、寝不足、言い換えると睡眠障害です。
睡眠障害は、なかなか寝付けない入眠困難、長い時間寝ているはずなのに疲れが取れない熟眠困難、夜中や早朝に目が覚めてしまう早朝覚醒の3つに分けられます。
精神医学的な面から言うと、神経症の人は入眠困難が多く、うつの人には早朝覚醒が多い傾向があります。
ただし、現在は睡眠時間の短さや質よりも、眠くて勉強や仕事ができないなど昼間の活動に支障があることを重視して、睡眠障害と定義するようになってきました。
「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」
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老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク(アミロイドβタンパク)合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、タンパク(アミロイドβタンパク)と核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若返りにもつながることにもなります。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に大切な栄養素です。
ビタミンB12は、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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