聴力低下を改善することは脳の活動にとって極めて大事

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聴力低下を改善することは脳の活動にとって極めて大事

 

■聴力低下は社会的な孤立を招く

 

運動や睡眠という大きなテーマの次に聴力低下が続くのは、意外な感じを受けるかもしれません。

しかし加齢による聴こえの悪化は、聴力だけの問題に留まりません。

聴力低下は、コミュニケーション能力の低下につながります

その先にあるのは、社会的な孤立、うつ病、そして認知症です

 

 

難聴=聴力低下とは、他人の声や音の入力が不自由になることです。

五感のうち、人間にとって大切なのは触覚、味覚、嗅覚よりも、視覚と聴覚です。

 

人間は社会性をもち、コミュニケーションを発達させて進化してきた生物です

一次的な情報の収集では視覚が大事ですが、人と人とのコミュニケーションにおいてもっとも重要なのは、聴力なのです

 

聴こえが悪くなると会話についていけなくなり、コミュニケーションが楽しくなくなります。

もっと悪い場合には、聞き間違いの誤解からトラブルが生じたりします。

 

 

人間にとって他人との交流が一番大事なのに、人にかかわるのが億劫になり、何事にも引っ込み思案になります。

行動を自ら制限し、その範囲を狭め、運動不足にもなります。

つまり意欲が衰え、感情と知能への刺激が減り、すべての活動が低下して、脳は老化していくのです。

 

脳の健康という観点から言うと、聴力低下は脳に与える刺激を減らすのみならず、人間の社会生活を制限し、孤独感を深めてしまう原因です

行きつく先は、社会的孤立です

 

 

加齢によって聴力が衰える原因は、耳の奥にある蝸牛(かぎゅう)という器官の老化や、聴神経に関わる血管の正常老化です。

生活習慣病による老化も関係します。

長年イヤホンやヘッドホンで大音量の音楽を聴き続けたり、騒音にさらされる仕事に携わったせいで、蝸牛内部の有毛細胞が傷つく場合もあります。

また、遺伝的な要因も大きいと言われます。

 

下記に思い当たる項目があれば、難聴が始まっているかもしれません。

 

  • 会話の中で、聞き間違いが多くなった。
  • 後ろから呼ばれると、気づかないことが多い。
  • 大勢の人がいるところで、言葉がよく聞き取れない。
  • 電子レンジや体温計などの電子音が聞こえにくい。
  • 家族に、テレビの音量や電話の話し声が大きいと言われる。

 

 

ただし聴力障害に対しては、医学がかなり進んでいます。

手術で治る場合もありますし、骨伝導を利用する優れた補聴器が出回っています。

認知機能が落ちる前に適切な対策を取れば、対人コミュニケーションと社会性を維持することが可能です。

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?

顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。

それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。

わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。

動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

 

近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。

虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。

そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。

このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

 

ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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