早期に発見すれば治る認知症もある

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早期に発見すれば治る認知症もある

 

認知症というのは、認知機能が落ちて生活に大きな支障をきたす状態を指す言葉です。

認知機能を低下させる原因によって、いくつかの種類があります。

 

最も多いのがアルツハイマー病に由来する認知症で、60~70%占めます。

次が血管性認知症レビー小体型認知症10~15%、そして前頭側頭型認知症5%前後と続きます。

 

この4つを、4大認知症と呼んでいます。

 

このほかにも、認知機能を低下させる病気があります。

 

たとえば正常圧水頭症は、脳脊髄液が脊髄から血管内へうまく流れず、頭蓋内に溜まってしまう病気です。

脳が圧迫されるせいで、認知機能が低下します。

突発性で原因はなかなかわからないのですが、シャントでバイパスを作る外科手術で治療できるようになりました。

 

 

脳腫瘍もやはり脳を圧迫しますが、腫瘍を除去したり放射線で小さくしたりできます。

 

慢性硬膜下血腫は、頭蓋骨の内側の血管が破れて血腫ができる外科的疾患です。

頭部の打撲などが原因で、数週間から数ヵ月かけてゆっくり発症するのが特徴です。

やはり血腫が脳を圧迫するので、認知症に似た症状が現れます。

脳自体には損傷がないため、手術で血種を取り除けば認知機能は回復します。

 

血管の障害については、脳についてもある程度まで治療が可能になったといえます。

脳梗塞脳出血くも膜下出血なども、早く見つけて治療を施し、脳のダメージを軽減できるようになっています。

予防が進んだことで血管性認知症も減ってきました。

 

 

内科的疾患では甲状腺ホルモンが不足して新陳代謝が悪くなる甲状腺機能低下症も認知機能を低下させますが、ホルモン剤によって治療が可能になっています。

同じようにビタミンB欠乏症も、ビタミンB1、B12、葉酸を補給することで治せるようになりまた。

 

症状から認知症が疑われても、それは治せる病気かもしれません

アルツハイマー病と別の原因が合併している場合もあるので、正確な診断と治療を受けることが必要です

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

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老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク(アミロイドβタンパク)合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、タンパク(アミロイドβタンパク)合成と核酸(DNA)合成の両方に深く関わっています。

 

ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。

ビタミンの種類は、ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンが欠乏すると、記憶障害、無気力、集中力の低下、妄想、錯乱の症状がみられるようになります。

東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者の血中ビタミンB12は、通常の人より少ないそうです。

認知症の方に、ビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽くなると言われています。

 

現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られということです。

これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。

加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。

 

ビタミンB12について?

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