アミロイドPET検査は最終兵器

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アミロイドPET検査は最終兵器

 

アミロイPET検査は、アミロイドβに取り込まれる性質をもつ放射性製剤を体内に投与して、MRIなどには映らない沈着の度合いを画像で確認します。

アミロイドβの有無を、ダイレクトに見ることができるのです。

 

アルツハイマー病の診断に関して言えば、アミロイドPET検査こそ最終兵器であり、ゴールドスタンダードと呼ばれています

 

 

もちろん、この1種類の画像だけで、認知症と診断することはありません。

臨床症状や神経症状を見るほか、血液検査や心理学的な検査も行ないます。

画像検査が発達したのは素晴らしいことですが、それだけに頼ってしまうとミスが起きやすくなります。

 

 

PET検査によって、アミロイドβを早期に発見しようと努めています。

アミロイドβは、アルツハイマー病を発症する20年も前から溜まり始めることがわかっています。

70代で認知症になりやすいことが逆算すると、50代からアミロイドPET検査を受ければ、認知症の予防につながるわけです。

 

認知症の患者数は、65歳から5歳ごとに倍増します

人口比で、65~69歳は2%、70~74歳は5%、75~79歳は11%。

80~84歳は24%、85歳以上だと、実に56%を占めます。

 

早期発見によって発症を5年遅らせることができれば、計算上その年齢層の患者数を半分に抑えることができます

 

 

アメリカでは、300を超える施設でアミロイドPET検査を行なっています。

2019年に、1万1000くらいの症例をまとめた論文が『JAMA』という医学雑誌に載りましたが、アミロイドPETによって正確な診断ができ、治療方法や薬の選択が変わったことが報告されていました。

 

日本でアミロイドPET検査が受けられる施設は、まだ10カ所未満しかありません。

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?

顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。

それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。

わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。

動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

 

近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。

虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。

そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。

このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

 

ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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