有酸素運動はボケ防止になる
ウォーキングで脳が活性化。
記憶力もアップする
認知症は、ケガや脳腫瘍によるものを除くと、大きく二つに分けることができます。
脳梗塞や脳出血で脳の神経組織が壊れたために起こる「脳血管性認知症」と、何らかの原因で神経細胞が激減し、脳が萎縮していく「変性性認知症」です。
後者の代表がアルツハイマー型認知症で、原因はまだ解明されていません。
動脈硬化になると、脳出血や脳梗塞のリスクが高まるのはご存知ですね。
じつは、アルツハイマーも動脈硬化によって進行が早まるといわれています。
つまり、メタボリック症候群にならないように運動し、生活習慣病を防げば、認知症全般のリスクが下がるわけです。
さらに近年、運動そのものに脳を活性化する作用があることがわかってきました。
認知症を発症するときは、その前触れとして、記憶力の低下など軽い認知障害が現れるのですが、体を動かすことでそれが改善するのです。
健康な人の記憶力も、運動すると高まることが確認されています。
特に脳を元気にしてくれるのが、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動。
ボケ防止のため、さっそくスタートしてみませんか。
<ウォーキングで注意力や記憶力がアップ。やる気も増進!>
イリノイ大学の研究者が、平均年齢65歳の人たちに、40分のウォーキングを週3回、6ヶ月続けてもらい脳の変化を調べる実験を行っています。
その結果、注意力テストの成績が、ウォーキングを始める前より11%アップ。
また、MRIで脳の画像を撮って比較したところ、記憶にかかわる前頭葉内側部の体積が増加していました。
また、日本で同様の実験を1年間続けたところ、記憶力テストの成績が上がり、記憶をつかさどる海馬が2%増えたという報告もあります。
筋トレやストレッチなどの無酸素運動でも脳の活動は高まりますが、有酸素運動ほどではありません。
その理由の一つは、有酸素運動のほうが脳に大量の酸素が送り込まれるから。
二つ目は、有酸素運動の場合、大腿筋などの大きな筋肉を長時間動かすことによって、脳の「運動野」という部分が、より広範囲に刺激されるためです。
「15歳若返る錆びないカラダのつくりかた より」
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動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
ビタミンB1やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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