毎日食べてもOK! 血管と血液がきれいな人はこれを食べている「発酵大豆食品」
納豆は糖質制限食の大きな味方でもあります。
ほとんど利用可能炭水化物が含まれないうえに、タンパク質が豊富だからです。
さらに、糖質制限による便秘や腸内環境の悪化を防ぐ可能性もあります。
ただ、納豆のタレには、1グラムぐらいの糖質が含まれていると考えられるので、付属の調味料を使わずに、減塩の醤油をかけましょう。
さらに、高血圧の発症を抑制する効果もあります。
2017年に発表された国立がん研究センターの研究で、血圧が正常な日本人のうち、納豆や味噌などを習慣的にとっているグループは、5年間の高血圧の発症が抑えられました。
ただ、豆腐には効果がないようです。
しかし、海外で行われた複数の研究を解析したところ、イソフラボンをとると、血圧が高いグループで、上の血圧が約6mmHg(以下単位省略)、下の血圧が約3低下したという研究があります。
血圧が正常の場合は、さらに低くなるということはないようです。
大豆食品を積極的にとることで、高血圧も改善されるかもしれません。
ただ、納豆や味噌などの発酵食品の方が、イソフラボンの吸収がよい可能性があります。
実はイソフラボンは大豆の中で糖と結びついているため、吸収が悪いようなのです。
腸内で、イソフラボンと糖は細菌によって分解されます。
ただ、発酵によってすでに分解されているので、吸収されやすくなるのです。
以前は「イソフラボンは乳がんを発症させたり、予後が悪くなったりするかもしれない」という意見がありました。
しかし、実際にそのようなことはなく、むしろ乳がんの患者さんの死亡率を下げ、再発を抑制して予後を改善したのです。
アジア人を観察した研究では、大豆食品を多くとるグループで、乳がん発症のリスクをおよそ30%減らす効果が認められました。
しかし、幼少期や思春期にとることが重要で、大人になってから増やしてもあまり効果がないという説もあります。
男性にも朗報です。
前立腺がんは、胃がん、大腸がん、肺がんに次いで男性に多いがんです。
死亡率は低いものの、できればなりたくないですよね。
これも、大豆食品やイソフラボンをとることでリスクが減るようです。
この場合は、発酵していないものでもよいようです。
基本的には、発酵大豆食品(特に納豆)をおすすめします。
1日に必要な大豆タンパク質をとれるよう、さまざまな大豆食品を食べるようにしましょう。
※大豆食品は、米と並んで日本人のソールフードです。
納豆や豆腐などの大豆食品には、次のような効果があるようです。
・脳梗塞や心筋梗塞などの心血管疾患のリスクを減らす(特に女性)
・血管内皮細胞の機能を改善する
・LDL(悪玉)コレステロールを減らす
・発酵食品(納豆や味噌)は高血圧の発症を予防する
大豆タンパク質の理想的な摂取量は、1日25グラム以上です。
納豆1パックや豆腐150グラムには、約8グラムのタンパク質が含まれています。
こういうとかなり多いと感じるかもしれませんが、納豆は毎日食べて欲しい食材です。
豆腐、枝豆や味噌汁、テンペ(インドネシア発祥の大豆をテンペ菌で発酵させた食品)などからも取り入れましょう。
ただし、日本人の一般的な食習慣では、味噌汁と醤油から1日約4グラムの塩分をとっています。
調味料は、減塩のものをおすすめします。
「『血流』をよくする 最高の習慣 より」
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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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