ストレスをためない

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ストレスをためない

 

ある国際研究によると、職場や家庭でのストレスによって血流が滞り、心筋梗塞のリスクが増加するという結果が出ているようです。

一時的なストレスでも、心筋梗塞のリスクは1.4倍くらいになり、永続的なストレスでは2倍にもなるようです。

 

日本人よりもストレス耐性が高いと推測される、欧米の人々を含めた結果でも、このとおりです。

同じ研究を中国でもやっていて、中国人は数回のストレスで、リスクは2倍、永続的なストレスでは3倍になったそうです。

 

心筋梗塞を発症したことがある人では、抑うつ傾向が約2倍認められました

職場環境や家庭環境をコントロールできる人には、そのようなリスクはありませんでした。

 

この心筋梗塞のリスクの上昇度は、喫煙や高血圧、高コレステロール血症に匹敵します。

職場や家庭でのストレス、抑うつ状態というものは、数値としては見えにくいものですが、体に相当な負担をかけているのです。

 

ストレスを感じていると、イライラしたり、活気がなくなったり、めまいや疲れ、肩こりなどの症状が出る場合があります。

 

ストレスに関連するのは、仕事の時間や内容、やりがいやコントロール度、職場の人間関係などです。

職場や家族、友人などからの社会的サポートを得られるかどうかも関係しています。

 

厚生労働省が推奨している職場のストレス調査票や、インターネットでは無料で5分ほど質問に答えることで判定してくれるサイトもあります。

職場で実施されていなければ、一度ご自分でやってみることをおすすめします。

 

うつ病抑うつ状態の診断基準(米国精神医学DSM-5)によると、「気持ちが落ち込む」もしくは「物事に興味がない、あるいは楽しめない」という状態が2週間以上続くことに加えて、次のような症状があるようです。

 

 

□気持ちの落ち込みがほとんど毎日続く

□興味や楽しみが、すべてかほとんどすべての行動に対して明らかに減弱している

□ダイエットをしていないのに著しい体重減少もしくは体重増加、ほとんど毎日続く著しい食欲減退や増加

□思考が遅くなり、行動しなくなること(他者から見た場合であり、単なる主観的な落ち着かない感じや思考が鈍い感じと異なる)

□ほとんど毎日、疲れていたり生気がなかったりする

□思考能力か集中力が落ちる、ほとんど毎日優柔不断

□死について繰り返し考える、計画性のない繰り返す自殺願望、もしくは自殺未遂や自殺する具体的な計画がある

 

 

4個以下が抑うつ状態、5個以上はうつ病の診断になります。

もし、当てはまる項目が多い場合は、心療内科や精神科などの医療機関や、カウンセラーを受診しましょう。

 

自分で仕事や家庭をコントロールできる人は、ストレスがないように環境を変えることをおすすめします。

 

しかし、職場がブラックで辞められない人、仕事や家庭のコントロールが難しく、ストレスを感じている人はどうしたらよいでしょうか?

 

そんなときは、とにかく、まずは3日くらい休むのが一番効果的です。

なかなか休めないという方は、定期的に運動をしてみてください。

運動することでコルチゾールなどのストレスホルモンの値が下がり、よりよい睡眠を取れるようになるはずです。

友人や家族などの周囲の支えも重要です。

 

友人や家族などの大切な人と触れ合うと、ストレスが軽減され、オキシトシンというホルモンが分泌されます

この効果はペットでも確認されています。

 

ペットとの触れ合いによって、幸せホルモンであるオキシトシンが分泌され、ストレスが軽減します。

さらに、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールやアドレナリンなどのレベルが下がり、免疫系にもよい影響があります。

しかも、ペットと過ごす間は血圧も下がるのです。

ペットの癒し効果というのは本物のようです。

 

そもそもストレスというものは、職場でも家庭でも、こだわりがあるから生じるのかもしれません。

 

あまり思い詰めないことが、ストレス解消の大きなポイントとなるでしょう。

「『血流』をよくする 最高の習慣 より」

 

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心の病との関連で関心を集めているストレスホルモンが「コルチゾール」です。

コルチゾールは、副腎から分泌されると、血液にのって体内を循環しながら、エネルギー源の補充などの重要な役割を果たします。

役割を終えると脳にたどり着いて、脳に吸収されます。

これが、正常なストレス反応の流れです。

 

ところが、主に「我慢するストレス」状態が長い期間にわたって続き、ストレスが積み重なっていくと、コルチゾールがとめどなく分泌され続けるようになってしまいます。

こうなると、状況が一変します。

コルチゾールが脳にあふれて、その一部をむしばんでいくのです。

まさに、ストレス反応が暴走して、ありふれたストレスが「キラーストレス」と化してしまうのです。

 

副腎が疲れている人に圧倒的な足りない栄養素は、ビタミンB群になります。

ビタミンB群は、抗ストレスホルモンを合成するときに必要な栄養素です。

そのため、ストレスが多く抗ストレスホルモンを大量に必要とする人などは、体内のビタミンB群が不足しがちになります。

その結果、抗ストレスホルモンが十分につくれなくなり、副腎がますます疲れてしまうのです。

 

また、ビタミンB群は、体を動かすエネルギーをつくりだすためにも必要な栄養素。

私たちの体を構成している細胞には、ミトコンドリアというエネルギー生成工場があり、摂取した食べ物を燃焼させて、「ATP(アデノシン三リン酸)」というエネルギー物質をつくっています。

このATPをつくり出す過程で必要なのがビタミンB群です。

ビタミンB群が不足すると、ミトコンドリアATPが十分につくれなくなる。

ATPが足りなくなると、体がだるくて疲れが取れなくなったり、頭の回転が悪くなってきたりします。

 

ビタミンB12について?

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