おとなの脳は、思い込み脳

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おとなの脳は、思い込み脳

 

おとなの脳は、思い込みの強い脳なのである。

 

繊細な事象を、「あ~これは、あれね、あれよ」と、過去の自分の体験になぞらえて、ざっくりと把握していく。

 

親戚のおばさんに、「あ~、あんたは、あれよね」と決めつけられて、内心怒りに震えた経験はないだろうか。

古い時代に、模範どおりに生きた脳で、新しい感性をぱこっと切り取られると、本当にびっくりしてしまう。

 

この手の親戚のおばさんは、説得なんてできやしない。

おおざっぱな“型枠”で、世の中を切り取っているので、こちらの繊細な心情をいくら言い募っても、型枠からはみ出した部分を脳が認知しないのだ。

かくして、いくらことばを尽くしても、せんべいをかじる音にかき消されるのが関の山。

それが世界中の“親戚のおばさん”の正体である。

 

しかしまぁ、おとな脳というのは、多かれ少なかれ、そんなところがあるのだ。

 

優秀なビジネスパーソンは、エリートの型枠で世の中を見る。

ナチュラリストは、「植物系でからだにいい」型枠で世の中を見る。

男女のミゾは、「男性脳の型枠」と「女性脳の型枠」の違いで生まれるもの。

 

さまざまな型枠を持ち、それらをチャンネルを切り替えるように使える、汎用性のある脳の持ち主が、「頭が柔らかい人」「センスのいい人」といわれるのだが、この汎用性は、失敗が作りだすのである。

脳が失敗を認めてフィールドバックすることで異なる型枠を使ったり、切り替えのポイントを知ったりする。

失敗が多い人生は、お得な人生なのである。

 

 

思春期は、脳の調整期間

 

さて、世の中を感じ尽くす子どもの脳から、思い込みで世の中を切りだすおとな脳へ。

その進化直後の13歳の脳は、人生で最も不安定で脆弱、誤作動しやすい。

なぜなら、思い込もうにも、「思い込み」の型枠がまだ確定していないからだ。

すなわち、「過去の記憶に照らして物事を判断したり、新記憶を生成したりする方式」に変わったのに、とっさに参照される過去の記憶が僅少、という事態なのである。

 

思春期と呼ばれる13歳から15歳までの2年間は、新しい脳型に慣れるための調整期間にあたる。

脳は眠っている間に書き換えられるから、調整期の子どもたちは、睡眠を必要としている。

中学生なんて、放っておけば15時間も寝ているけれど、あれは、子どもの脳期の感性記憶を、おとな脳型に変換している可能性が高い。

子ども時代の体験が豊かなほど、その時間は長くなるはずで、そう考えると、宿題もやらずにだらしなく眠っている中学生たちも、ちょっと愛おしくならないだろうか。

 

それと、この時期の子は、「自分の気持ち」を尋ねられても、うまく答えられない。

「学校は、どう?」と尋ねても「別に」と答え、「お弁当は美味しい?」と聞いても「普通」と答えるのは、別に反抗しているからじゃない。

脳に、特段、答えが浮かばないのである。

 

これを、反抗期と呼ぶのは、ちょっと不当な気がする。

たしかに、この時期分泌量を増やす生殖ホルモンのおかげで、かなり尖った感じには見えるけど。

「成熟脳 脳の本番は56歳から始まる より」

 

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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。

血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。

それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。

根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。

とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。

 

ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。

シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。

このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。

 

高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12なのです。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

 

また、老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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