魔法の数7
The magical number 7(魔法の数7)ということばをご存じだろうか。
これは、ジョージ・ミラーという心理学者の論文のタイトル(正確にはその一部)である。
人がものごとを認知するとき、7つまでの属性は一気に把握できる。
7は、ヒトの認知機能における特別数だと、その論文は主張している。
その昔、電電公社が黒いダイヤル電話を世に普及させたとき、現場には「市外局番を除く電話番号は7桁以内にすること」が厳命として下ったという。
7桁までだと、ダイヤルを回し終えるまで覚えておける人の数が90%台なのに、8桁になった途端10%台まで落ちると言うのが、その理由だった。
脳にとって、7は特別な数字なのである。
そう言えば、ラッキーセブンに七福神。
洋の東西を問わず、しあわせは7個揃ってやってくる。
冒険者は7つの海を越え、歌姫は、七音階(ドレミファソラシ)で歌を歌う。
虹は光のプリズムだから、6色に見ることも8色に見ることもできるのに、地球上のほとんどの民族が自然に7色に見る。
シームレスな音の世界も、7つの音色に刻めば、時空を超えて「音楽」を伝えあえる。
私たちは、なぜか、7つの属性で世界をつかむ。
7は完全性を感じさせる
このことは、後に脳科学で、もっと明確に定義づけられた。
ものごとを認知するとき、脳がとっさに使う超短期期檻の収納場所がある。
レジスタと呼ばれるその場所は、脳が受け止めた情報を一時的に保持して、その全体性をはかるために使われる。
そのレジスタの数が7つである脳が、人類の多くを占めるのである。
このため、シームレスに色が連なる虹を、私たちは自然に7色に見る。
与えられた情報は7つ以内なら把握しやすく保持しやすい。
そして、ちょうど7だと、情報の完成度が高い感じがする。
「一揃い」が揃った感覚である。
七福神、7つの海、7つ道具という言い方に、その片鱗が見られる。
7つの海は、もともと英語のseven seasということばで「世界の海」を指す単語だが、日本でもそのまま「世界の海」を表わす言葉となって定着した。
明確に地図で定義できる五大陸とは違い、世界の海は7つとは言いにくい。
具体的にどの海を7つというのかには諸説あるので、おそらく「7」であることそのものに、感性上の意味があって生まれたことばなのだろう。
「5つの大陸をしたがえて」といってもなぜか世界征服した感じは伝わってこないが、「7つの海を越えて」というと世界すべてを知ったような気になる。
7は、やはり、魔法の数だ。
「成熟脳 脳の本番は56歳から始まる より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
また、老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!