【心得7】あえて「手間のかかる方法」を選ぶ

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【心得7】あえて「手間のかかる方法」を選ぶ

 

スマホやパソコンなどのITに頼った行動は、従来、私たちがとってきたアナログ的行動よりも脳にもたらす刺激が少ないとされます。

 

それは、ちょっと日々の行動を振り返ってみれば分かることです。

 

たとえば――

 

スマホやパソコンで文字を入力するのと、手書きで文字を書くのと、どっちが脳への刺激が多いと思いますか?

もちろん、手書きです。

 

メールで連絡するのと、実際に会って話すのとでは、どっちが脳への刺激が多いでしょう?

当然、対面でのコミュニケーションです。

 

ネットを検索して調べ物をするのと、図書館に行って調べ物をするのとでは、当然、図書館です。

 

――このように、スマホなどに頼った行動よりも、自分の頭で考え、自分の手や足を動かして行動するほうが脳への刺激は多くなるのです。

 

また、生活家電を使用する場合なども、ボタンひとつで何でもやってくれるラクラク機能に頼るよりも、自分の手や足を動かして行なうほうが脳への刺激が大きくなります。

 

それに、料理だって、下準備から手間をかけて手づくりをしていく方がずっと脳への刺激が大きくなりますよね。

要するに、脳に多くの刺激を送ろうと考えるならば、よりアナログ的で手間のかかる方法をとるほうがいいのです。

 

決して「アナログ時代に返れ」とか「昔の不便な生活に戻れ」などと主張しているわけではありません。

ただ、これだけ脳も体も使わずにクリックひとつ、ボタンひとつで何でも機械がやってくれるとなると、脳も体もどんどんなまっていってしまいます。

ろくに動かさずにいたら、いずれ機能が錆びついてしまうかもしれません。

だから、「生活のすべてをそういうラクすぎる状態に移行させてしまうのは、さすがにマズくはないですか」ということをひと言言っておきたいだけなのです。

 

 

たぶん、これからは多少の不便は承知のうえで、あえて「手間のかかる方法」をとるような姿勢も必要なのではないでしょうか。

仕事にしても、買い物、掃除、料理にしても自分の頭を使い、自分の手足を動かして、あえてめんどうなやり方、手間暇のかかるやり方でコトを勧めるのです。

 

もちろんこれを行なうのは、あくまで「たまに」でいいし、「急いでいないとき」だけでいいと思います。

きっと、便利さにどっぷりつかっていれば、脳は刺激不足、体は運動不足でなまっているはず。

そんな「なまった脳と体」を“たまにはちゃんと動かしてリフレッシュさせてあげなきゃ”というくらいのつもりでやってみるといいのではないでしょうか。

 

脳にとって刺激は、欠かすことのできない「栄養」のようなもの。

日々刺激という「栄養」を受けることによって脳の回路を成長させています。

そして、その回路の成長が、脳の働きをよくしたり、脳の老化を遅らせたりするための大きな力になっているのです。

 

ラクなほう、ラクなほうへと流されていくばかりでは、いつか「栄養不足」になってしまうかもしれません。

ですから、たまには「ラクさ」や「便利さ」には目をつぶり、手間暇を惜しまず頭や体をしっかり動かして「栄養補給」をすることも必要なのです。

 

これからはそういった「手間暇かけることへの価値」が少しずつ見直されるようになっていくのではないかという気がしています。

ラクなほう、便利なほうへと突き進んで利便性を追求してきた一方で、なんとなく、何か大切なものを置き忘れてきてしまったのではないかと感じています。

これからの時代は、だんだんそういうものの価値が見直されるようになっていくような気がするのです。

「その「もの忘れ」はスマホ認知症だった より」

 

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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。

しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。

このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。

これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。

 

ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。

新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。

この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。

しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。

このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。

 

ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。

このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。

高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12なのです。

脳科学の発達によって、さまざまなことがわかり、新たな試みがされています。

 

ビタミンB12について?

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