脳は「つながり」次第で、何歳でも成長する
脳は「つながり」次第で、何歳でも成長する
「スマホ認知症」や「スマホ脳」になっている人は、いろいろな意味で「つながり」が希薄になっていると考えています。
もっとも、これには、異論をお持ちの方も多いでしょう。
だって、スマホやパソコンが普及し、インターネットが身近になったおかげで、私たちは、たくさんの人やたくさんの情報と簡単につながることができるようになったわけです。
SNSで気の合う人同士が気軽にコミュニケーションをとれるようになりましたし、遠く離れた人とでも情報を融通し合えるようになりました。
その気になれば、アフリカのサバンナの情報やアマゾンのジャングルの情報だって入手することもできます。
ネットのおかげで私たちは世界中の人や情報とつながることができるようになり、自分のつながりを飛躍的に広げられるようになったのです。
もちろん、つながりが広がって革命的に便利になったいまの時代を否定するわけではありません。
しかし、あまりに広く人や情報とつながれるようになったために、かえって自分の世界を狭めてしまっている人が多い気がするのです。
たとえば、多くの人とつながろうとNSに夢中になるあまり、家族から声をかけられても無視してしまうようになったり、ネットアイドルの魅力にハマるあまり、すぐ隣にいる女性の魅力に気づかなかったり、ネットショッピングに頼るあまり、近くの店にすら買い物に出かけなくなってしまったり、世界中のいろいろな情報をゲットしようとするあまり、一日中部屋に閉じこもって誰とも話さなくなってしまったり……。
このように、スマホやパソコンにハマっている人には、ネットワークを介して何にでも簡単にアクセスできるようになったために、かえって「自分の目の前の大切なつながり」を希薄なものにしてしまっている傾向があるのです。
つまり、自分では世界を大きく広げているつもりでいても、その実、目の前の大切なつながりが見えなくなっていて、逆に自分の世界を狭めてしまっているわけです。
ひょっとしたら、心当たりがあるのではないでしょうか。
人とつながること、情報とつながること、自然とつながること――。
こうした「つながり」は、私たちが脳を成長させていくための大切な刺激となります。
日々どのような「つながり」を持てるかによって、脳の成長が決まると言ってもいいでしょう。
ただ、だからこそ、スマホやパソコンで誰もが簡単に人や情報とつながれるようになったいまの時代、その「つながり」の在り方が問われているのです。
もちろん、どんな人とでも、どんな情報とでも単に“つながればいい”というものではありません。
自分を成長させ、自分の脳を成長させていくには、どんな「つながり」を持てばいいのかをしっかり考えたうえで、つながっていくべきなのです。
私たちが脳を健やかに育んでいくうえで、本当に大事な「つながり」とはいったい何なのかを考えていくことにしましょう。
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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。
しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。
このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。
これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。
ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。
新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。
この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。
しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。
このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
脳科学の発達によって、さまざまなことがわかり、新たな試みがされています。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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