「考える刺激」「五感を使ったリアルな刺激」が脳の回路を動かす

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「考える刺激」「五感を使ったリアルな刺激」が脳の回路を動かす

 

「脳のつながり」をよくしていくためには、いったいどんなことをすればいいのでしょう。

 

脳の回路を成長させる引き金となるのは、日々脳に入ってくる「刺激」です。

 

ただし、どんな刺激でもいいわけではありません。

 

たとえば、スマホやパソコンなどから日々大量にインプットされる情報も、刺激といえば刺激です。

しかし、こうした情報には「自分の役に立たないもの」や「どうでもいいもの」も少なくなく、そういう情報はいくらたくさん入れたとしても、あまり脳の成長につながらないものなのです。

もちろん、なかには脳回路を刺激するものもあるかもしれませんが、ネットなどを通して次々に入ってくる情報には深く考える必要のないものが多く、全体的に小粒で浅い刺激のものが多いのは否めません。

 

脳の回路を刺激して成長させるには、「浅い刺激」よりも「深い刺激」のほうがいいと考えています。

もっと言えば、スマホやパソコンなどを通して次から次に入ってくるような表層的な刺激よりも、「脳の前頭前野やデフォルトモード・ネットワークに訴えるような刺激」や「脳の五感に訴えかけてくるような刺激」のほうがいい。

そういう刺激は、脳の深い部分に強いインパクトを与えるため、わたしたちの脳回路道路網の成長を促しやすいのです。

 

では、脳回路の成長を促しやすい「深い刺激」「インパクトの強い刺激」とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

 

認知予備力の高い人たちは、日々思索にふけったり日記を書いたりして、物事を深く考える習慣を持っていました。

また、多くの人と会って積極的に話したり、作物をつくって自然の恵みを収穫したりして、五感への刺激がたいへん多い暮らしをしていました。

要するに、普段から物事を深く考えて、前頭前野やデフォルトモード・ネットワークを盛んに刺激し、人や自然とじかに交流して多くの経験を積み、五感をさかんに刺激していたわけです。

 

つまり、脳の回路を成長させて認知予備力を高めていくには、こういった刺激が必要なのです。

ここでのポイントは「脳を使って深く考える」という点と、「五感を使って人や自然と『リアル』に交流する」という点のふたつですが、毎日の生活でこういったことをインプットしたりアウトプットしたりしながら、コンスタントに脳を刺激してくのがベストだと言っていいでしょう。

 

だから、「脳のつながり」をよくしていきたいのであれば、スマホ漬け、パソコン漬けの生活をして「表層的」「間接的」な刺激に慣れきってしまっていてはダメなのです。

 

脳の回路を動かすためには、「深層的」で「直接的」な刺激のほうがいい。

すなわち、「しっかり考えて深くつながっていこう」「五感を使い、手や足を動かして『リアル』の人や自然とつながっていこう」という姿勢をもって、積極的に「深い刺激」「リアルの刺激」を求めていく必要があるというわけです。

「その「もの忘れ」はスマホ認知症だった より」

 

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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。

しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。

このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。

これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。

 

ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。

新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。

この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。

しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。

このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。

 

ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。

このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。

高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12なのです。

脳科学の発達によって、さまざまなことがわかり、新たな試みがされています。

 

ビタミンB12について?

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