本来の脳のパワーを取り戻すためのハウツー(4-6)

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本来の脳のパワーを取り戻すためのハウツー(4-6)

 

4.「食事中」「会話中」はスマホを慎む

 

人はスマホに夢中になると「大事にすべきことの優先順位」をついつい見失ってしまいがちです。

海外を旅行する日本人には、目の前に息をのむような美しい景色や美術品があるのに、下を向いてガイドブックばかり見ている人が多いといいますが、そのガイドブックがいまはスマホになっているのかもしれません。

 

そういえば、最近はせっかく家族で食事をしているのに親も子供もみんなめいめいスマホを見ていたり、せっかく恋人とデートしているのに、ふたりとも別の人とメールしていたりといった光景もよく見られます。

しかし、これも「大事にすべきことの優先順位」を間違えていますよね。

 

大切な人と食事をしたり会話をしたりしているときは、せめてスマホのスイッチをOFFにして、食事や会話に集中してはいかがでしょうか。

あまりにスマホに夢中になりすぎると、かけがえのない人間関係に溝をつくってしまうことにもなりかねません。

大切なものを失わないように十分注意をしましょう。

 

 

5.ネットで検索する前に、自分の頭で1分考えるクセをつける

 

私は漢字や固有名詞が思い出せないとき、すぐにスマホで検索せずに「1分だけ自分の頭で考える」ようにしています。

たとえば、「あの『ダーティハリー』に出ていた俳優の名前……最近は監督でも活躍している人の名前、何だっけ?」という疑問が浮かんだとき、スマホで検索すればすぐに答えが分かります。

でも、そこをぐっとこらえて、1分だけ自分の頭で思い出そうとしてみるのです。

考えてみて「そうだ!クリント・イーストウッドだった」と分かればめでたしめでたし。

考えても分からなければ、あきらめて検索をするというわけです。

 

ほんの小さな意識づけのようなものですが、この「1分間の習慣」を積み重ねていけば、脳をなまらせないことにつながるはずです。

こういうときにいつもスマホの力に頼ってばかりでは、脳の「思い出す力」や「答えにたどり着く力」が衰えてしまうかもしれないのです。

それを多少なりとも防ぐことにつながるなら、「1分間考えてみる価値」は十分にあるのではないでしょうか。

 

 

6.ネットで調べ物をしたときは、手書きでメモを取る

 

近頃はスマホやパソコンで調べ物をする機会がとても増えました。

仕事や勉強などの知識をより深めるために、関連キーワードを打ち込んでいろいろなサイトをチェックしている人も多いことでしょう。

 

なお、ネットで調べ物をするときは、ぜひ手書きでメモを取るようにしてください。

「手書きでメモをする」というひと手間を加えるだけで、脳にもたらせる刺激がぐっと多くなりますし、脳の働き方も大きく違ってきます。

また、それによってチェックをした内容の頭への入り具合も大きく向上するはずです。

 

さらに、単にメモを取るだけでなく、手書きで要点をまとめてみたり、キーワードを抜き出してみたり、ポイントになる関係を図式にしてみたりといった作業をプラスすると、なおいいでしょう。

これは、「考える」「分類する」「まとめる」「整理する」といったアウトプット作業を加えているということ。

こうした作業を加えると、インプットした情報をより自分のために役立てることができ、脳のバランスをよくすることにつながるのです。

「その「もの忘れ」はスマホ認知症だった より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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