本来の脳のパワーを取り戻すためのハウツー(7-9)

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本来の脳のパワーを取り戻すためのハウツー(7-9)

 

7.「息抜き」にネットサーフィンをするのはやめる

 

仕事などに疲れてくると「息抜き」の目的でネットサーフィンをすることがありませんか?

でも、これはかえって逆効果。

疲れているときにネットサーフィンでだらだらと情報をインプットしていると、「息抜き」になるどころか、むしろ脳の疲れをため込むことになってしまいます。

 

なかでも疲弊してしまうのが脳のワーキングメモリーです。

ワーキングメモリーにしてみれば、仕事で疲れ、“やっと息抜きできるかな”と思っていたところへ大量のネット情報が舞い込んできて、その作業処理に追われるハメになるようなものです。

つまり、ただでさえ疲れているところへさらに追い打ちをかけられて、よけいに疲弊してしまうことになるわけです。

 

このため、「スマホ認知症」「脳過労」「スマホ依存症」「うつ病」などの患者さんには、「息抜き代わりにネットサーフィンをするのはやめてください」と必ず話すようにしています。

疲れた脳に追い打ちをかけないように気をつけましょう。

 

 

8.コピペはせずに、自分の頭で考えた文章を書く

 

宿題やレポートなどを提出する際に、ネットで検索した情報をコピペ(コピー&ペースト:複写してそのまま貼りつけること)して、ちゃっかりと済ました経験はありませんか?

 

なかには内容すらろくに読まずにコピペをする人もいると聞きますが、これでは脳はほとんど使われていないも同然です。

当たり前のことですが、文章を書いたりまとめたりする際は、自分の頭でしっかり考え、整理したうえで、自分の言葉で書いていかなくてはなりません。

 

「書く」という作業は、脳にとって得難い「情報アウトプット」の機会です。

だから、自分の「脳のため」を少しでも考えているのなら、作業の手間を惜しんでラクに済ませるようなマネをしてはいけないので。

 

なお、最近はネットの情報サイトなどにも、「コピペ記事」が氾濫しています。

ですから、ネット情報を受け取る際には、その情報をいったいどこの誰が発信して、どれだけ信用できるものか、しっかり見極めたうえでインプットをしていく姿勢が必要でしょう。

 

 

9.ネットの「間違った情報」を見極める目を持つ

 

私たちがネットからインプットする情報の中には、間違ったものやあやしいものも多数含まれています。

 

たとえば、かつて生後6か月の乳児にハチミツ入りの離乳食を与え、「乳児ボツリヌス症」で亡くしてしまう事故がありました。

ところが、あるレシピ投稿サイトでは、「離乳食 ハチミツ」で検索すると、100件以上のレシピがヒットする状態になっていたそうです。

 

いまは、情報発信の場が多くの人に開放されていて、専門的な知識のない人でもこうした情報を流すことができるようになっています。

このため、そういう人が流した「間違いが含まれている情報」を知らず知らずのうちにインプットしてしまう可能性は誰にでもあると考えたほうがいいでしょう。

スマホから日々の大量の情報をインプットしている私たちは、常にこうしたリスクと隣り合わせになっているのです。

 

そのリスクを防ぐには、自分で防衛意識を高めるしかありません。

情報の信憑性を見極める目を持ち、間違った情報に振り回されないようにくれぐれも注意しましょう。

「その「もの忘れ」はスマホ認知症だった より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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