本来の脳のパワーを取り戻すためのハウツー(19-21)

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本来の脳のパワーを取り戻すためのハウツー(19-21)

 

19.「大地のリズム」を感じて生活する

 

朝は日の光と共に目覚め、日中はさかんに体を動かして活動をして、日が落ちたらねぐらに帰って、夜はぐっすりと休む――。

人間はこういうリズムで生活をするのがもっとも合っていて、脳もこういうリズムのほうがいいコンディションで働くようになると考えています。

 

いわば、「大地のリズム」に合わせて生活を送るのです。

 

農家の方などは、朝早く起きて、日中は農作業をし、夜は早く寝て疲れをとるという生活を繰り返しているのが普通。

緑や土に囲まれて自然と向き合い、大地にしっかり根を張って日々を生きています。

そして、そういう生活をしていると、セロトニンメラトニンなどの脳内物質の分泌が自然に高まって、日々心穏やかにぐっすり眠れるようになるのです。

もちろん、脳に疲れをためるようなこともないでしょう。

 

だから都会に住む人も、こういうリズムを見習うといいのです。

ぜひ、脳のどこかで「大地のリズム」を感じながら毎日の生活を送るようにしてみましょう。

 

 

20.数日間、山や海でキャンプをする

 

自然の中でキャンプをしたことはあるでしょうか。

大地にテントを張り、自然に深く寄り添いながら自炊生活をするのです。

薪を集めて火を起こしたり、現地で調達した食材を豪快に料理したり、できたご馳走に大きくかぶりついたり……。

数日にわたってこんな過ごし方をしていると、視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚などの五感がさかんに刺激されます。

そして、だんだん「古い脳」が目覚めてくるようになるのです。

 

私たちの脳は人間らしい思考や行動をつかさどる「新しい脳(大脳皮質)」と、動物的本能や生命維持をつかさどる「古い脳(大脳辺縁系視床下部、脳幹)」とに分かれるのですが、キャンプなどで「自然の中で何とか食べていく」という経験をしていると、「古い脳」が刺激されて、忘れかけていた野生の感覚が呼び覚まされてくるわけです。

 

脳が疲れている人には、こうしたダイナミックなアウトドア体験がたいへん有効だと考えています。

疲れた脳をリフレッシュさせるためにも、都会で仕事や時間に追われる生活を脱し、自然の懐に身を投じてみてはいかがでしょうか。

 

 

21.「人間以外のもの」とふれあってみる

 

人間関係のストレスから「脳過労」や「うつ病」になってしまった患者さんには、「人間以外のものとふれ合ってください」というアドバイスをすることがよくあります。

つまり、(人間以外の)動物や植物と親しんで、脳の疲れを回復させていくことをおすすめしているわけです。

 

動物や植物には、人間の疲れを癒すセラピーの力があります。

たとえば、ペットとじゃれながら遊んでいたり、ガーデニングで植物や土をいじっていたりして、いつの間にか長い時間を過ごしてしまうことはありませんか?

これは、脳が癒されている証拠。

普段、仕事などでは使われない脳の部位が活性化するため、その心地よさについつい時間が経つのを忘れてしまうんですね。

 

とくに近年は犬や猫がブームで、ペットとして飼っていなくてもふれあうことができるカフェなどの施設が増えてきています。

仕事漬け、スマホ漬けで脳が疲れたときは、そういう施設で時間が経つのを忘れて犬や猫と戯れるのもいいのではないでしょうか。

「その「もの忘れ」はスマホ認知症だった より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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