身の回りのあやしい健康情報に要注意!

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身の回りのあやしい健康情報に要注意

 

何をどのように食べるか。

この問題に関して、私たち人類には適応と進化の営々たる歴史があります。

その積み重ねの中で、人間の体に最も安全で適した、そしてより命を紡ぎやすい食事パターンを築き上げてきました。

 

ところが、その長い人類の歴史においては、ほんのまばたきするほどの時間にすぎないここ30年の間に、伝統的な食事パターンは急速に崩れ、それが健康寿命を脅かす大きな要因となっています。

 

面白いのは、自ら健康に仇なすような環境をつくりだしているのに、その一方では人々の健康に対する不安や関心が、どの時代よりも高まっていることです。

あやしげな健康情報が発信され、病気や老化を恐れる人々が飛びつく。

憂えるのは、そんな健康狂想曲に多くの人が踊らされる中で、さまざまな誤解や落とし穴が次々と生まれていることです。

 

◆「ラーメンは麺を減らしてチャーシューまし」で血糖値は下がるのか?

 

少々極端な例ですが、血糖値がテーマのテレビ番組があったとします。

とにかく血糖値が上がらないような食事をしなくてはならないということで、ラーメンは麺を少し減らす。

物足りなければチャーシューを5枚でも10枚でも追加すればいいという。

食後の血糖値の上昇のほとんどは、糖質によってもたらされ、タンパク質や脂質は糖質の吸収を穏やかにします。

そのため、確かに、そうすることで食後1時間の血糖値はわずかに下がるかもしれません。

でも、同時に脂質やカロリーの摂取量は多くなります。

そのため、このような食事は、脂質異常症や肥満のリスクを高めます。

 

また、あまり知られていないようですが、実は、食後4~6時間の血糖値は、チャーシューを追加したほうが摂取したタンパク質や脂質の影響でいく分高くなります。

 

それでも、ここは「食後すぐの血糖値」がテーマなので、そこで血糖値が下がれば番組的にはOK。

視聴者も「麵を減らせばチャーシューを食べてもいい! いや、食べたほうがいい」となるわけです。

 

これでは、とても正しい健康情報とはいえません。

なぜなら、長期的な健康が、食後1時間の血糖値の善し悪しですべて説明できるわけではないからです。

 

こうした情報の落とし穴は枚挙にいとまがありません。

そして、これらに共通して垣間見られるのは、極端な「還元主義」と「二項対立的な考え方」です。

 

還元主義では、最も象徴的な一部分をもって全体を集約できると考えます

簡単な例を挙げれば、次のような思考プロセスです。

 

「レモンが体にいいのは、ビタミンCが豊富に含まれているからだ。したがって、レモンをわざわざ食べなくとも、ビタミンCをとれば、レモンを食べたときと同じ効果が得られるはずだ。」

 

この場合、レモンにはビタミンC以外のいろいろな機能性の成分が含まれていて、それらが総合的に働いて体に好ましい作用を及ぼすという事実には目を向けず、ざっくりとレモンの効果をビタミンCだけに落とし込んで(還元して)理解しています。

 

一方、「二項対立的」な思考では、ある事実を、対立する二分した概念で捉えようとします。

例えば、善と悪、好きと嫌い、真と偽、正と邪、敵と味方、明と暗、光と闇、精神と肉体というようにです。

「老けない人は何が違うのか より」

 

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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。

多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。

たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。

よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。

 

ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

B1、B2、B6、B12、ナイアシンパントテン酸葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。

8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

 

ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。

細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。

細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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