20~30代以降は太る人が急増する
20代から自然に筋肉が減っていく
人の筋肉は、20歳ごろまでは意識的に運動をしなくてもどんどん増えてくれます。
そのうえ、学生生活で定期的に行う運動や部活、通学など筋肉がより発達する要因がたくさんあります。
しかし、20~30代をピークに筋肉量は徐々に減っていくということがわかっています。
40歳からは10年ごとに約8~10%減少していき、70代の10年で15%も減少します。
これは単純に運動する機会が減るからというわけではなく、体の自然現象とも呼ぶべきことであって、ごく健康な人に起こる現実です。
筋肉量が減っていくということは、1日の消費エネルギーの6~7割を占めている基礎代謝が減っていくことになるので、40代でも20代の頃と同じ量を食べれば当然太りやすくなります。
さらに、筋肉には糖を取り込んで貯蔵する役割があります。
筋肉が減少するとその許容量も比例して低下し、余った糖質で体脂肪がつくられやすくなったりもします。
このことが、20代を過ぎると太る人が急増する理由です。
もちろん、運動する機会が減る、社会人になってお酒を飲む機会が増えるなどほかにも太りはじめる要素はありますが、20代を過ぎたら、体が変化しているということを自覚して、意識的に階段を使ったり、少し先の駅まで歩いたりという地道な努力が必要になってくるのです。
筋肉は加齢とともの減っていく
これまでと同じように生活していても、加齢とともに筋肉量は減少し、筋力が衰えていきます。
健康な人でも、筋肉量は20代ごろをピークに徐々に減り始め、50代以降は急激に減ってしまいます。
筋肉量が減ってしまう原因は様々
筋肉量が衰えていく原因は加齢によるもの以外にも、若いころよりも運動する機会が少なくなっていることも要因とひとつとして挙げられます。
中高年
移動にタクシーを使うことも多く、運動の機会が少ない。
若年層
移動は徒歩や自転車が多く、体育の授業で定期的な運動を行う。
「たんぱく質の話 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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