ハムやソーセージなどの加工品はたくさん摂ってOK?
加工肉はたんぱく源としては非効率的
ハムやベーコン、ソーセージなどの加工肉は、調理の手間が少なく手軽に摂ることができ、なおかつ味もよいため、たんぱく源として魅力的に見えます。
しかし、これらの加工肉を摂ったからといって、たんぱく質を効率よく、健康的に補給できるかというと疑問符をつけざるを得ません。
第一に、ハムやソーセージには脂質が多く含まれています。
そのため、脂質の少ない牛の赤身や鶏むね肉などと比べると、たんぱく質そのものの吸収率が低く、必ずしも効率的にたんぱく質を摂取できるとはいえないのです。
さらに海外の研究では、加工肉を摂取し続けると大腸がんのリスクが高まるとの報告もあります。
日本人の平均的な摂取量では特に問題はないようですが、継続して摂るとリスクがないとはいい切れません。
何より、加工肉はカロリーや塩分が高く、取り過ぎれば肥満や高脂血症、高血圧症などの生活習慣病につながるおそれがあります。
そうした深刻な病気を予防する観点からも、あくまでもバランスを重視し、摂り過ぎには注意を払うべきでしょう。
加工肉に頼らなくても、お店に行けばさば缶やチーズ、蒸し大豆など、調理をしなくても食べられる手軽でヘルシーなたんぱく源がたくさんあります。
おいしくかつ健康的にたんぱく質が摂れる食品を、あれこれ探してみるのも楽しいものです。
たんぱく質、脂質、炭水化物の栄養バランスを比較
◎鶏むね肉(皮なし)
低脂質、高たんぱく!
◎ショルダーベーコン
たんぱく質も豊富だが、脂質も多い
加工肉は大腸がんのリスクを高める?
現在の研究から加工肉を必ず食べてはいけないということにはなりませんが、積極的に摂る必要性もあまりないのが現状。
カロリーや塩分量も気になるので、バランスをみて判断したいものです。
「たんぱく質の話 より」
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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。
これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。
血管はアミノ酸、たんぱく質とコレステロールなどの脂質によってつくられます。
アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。
たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。
動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。
各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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