カツオのたたきで二日酔いにならない!?
アルコールを分解する「ナイアシン」
「ナイアシン」はビタミンB群の仲間で、別名「ビタミンB3」とも呼ばれる栄養素です。
ナイアシンは三大栄養素がエネルギーに変わるときに必要とされます。
ナイアシンは体内に入ると「NAD(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)」という酵素に変わり、糖質、脂質、たんぱく質のエネルギー代謝をサポートします。
また、NADには別の重要な働きがあります。
それは、体内に入ったアルコールを分解して「アセトアルデヒド」に変え、さらにこれを無毒化すること。
アセトアルデヒドが残っていると、頭痛や吐き気など、つらい二日酔いの原因になります。
ですから、お酒を飲むときはナイアシンを含む食品を一緒にとり、NADを活性化させ、アセトアルデヒドの解毒を促進させることが、二日酔い対策に有効なのです。
ナイアシンはカツオやたらこ、鶏肉やレバーなどの食品から摂取できます。
また、ナイアシンは必須アミノ酸のひとつである「トリプトファン」から体内で合成されるため、通常の食生活であれば欠乏症になる心配はまずありません。
しかし、長期間の大量飲酒などにより慢性的なナイアシン不足が続くと、「ペラグラ」という皮膚炎を引き起こすことがあります。
ナイアシンは皮膚や粘膜の再生にも関わっているため、十分な摂取を心がけましょう。
アルコールの分解にはナイアシン
お酒好きには欠かせないビタミンB群の仲間、「ナイアシン」。
お酒に含まれるアルコールを分解します。
また、二日酔いのつらさもやわらげてくれる、とても頼もしい存在です。
ナイアシンを多く含む食品
・カツオやマグロ
・ピーナッツ
・レバー
・たらこ
・まいたけ
「栄養素の話 より」
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自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
そして、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB12は胃液からつくられる糖タンパクと結合して吸収されます。
この糖タンパクが内因子と呼ばれるものですが、胃の病気、胃粘膜に障害がある人は内因子がつくられず、ビタミンB12が吸収されなくなります。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
また、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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