■脳番地が伸びるとは「神経線維」が太く育つこと

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■脳番地が伸びるとは「神経線維」が太く育つこと

 

脳が「成長する」ということがどういうことなのかを簡単に説明しておきましょう。

これは、脳を樹木に例えて考えていただくとわかりやすいと思います。

 

この枝に当たる部分を白質(神経線維)といいますが、日光や水や栄養をたくさん与えた樹木のほうがよく育つのと同様に、脳の白質もよく使われるほど太く育っていきます。

人間の筋肉がウェートトレーニングによって太くなるのとも似ています。

 

脳を見ると、その人の個性や、これまで何をしてきたかがわかるというのは、この枝の発達具合を見て把握するのです。

相手の体つき(筋肉の太さ)を見て、ある程度のことが想像できるのと同じです。

例えば太ももが発達しているスポーツマンを見たら、競輪選手かスピードスケートの選手ではないかと類推できます。

少なくともその部分を鍛える生活を送ってきたことは間違いありません。

 

得意なこと、不得意なことは、本人の話を聞くよりもMRIを見るほうが一目瞭然です。

 

 

同じ女性の脳の思考系脳番地と視覚系脳番地を通過する水平断面の枝ぶりを、29歳のときと30歳のときで画像を比較しました。

著者自身の国際特許を用いた脳画像であり、脳の個性を診断するために使っています。

 

黒く描出される脳番地は、太く育っていることを示します。

 

この女性は、物事の判断を過去の自分自身の経験をもとに考えてしまう脳のクセがあり、29歳で最初にクリニックに来たときは、脳画像にも後方の右脳の「視覚系脳番地」が弱いということがはっきり現れていました。

そこで、目で見たものをしっかり把握、理解、分析することを意識して生活をしてほしいとアドバイスをしました。

 

そして1年後、結果は、画像でも明らかに、脳の後方の左右の視覚系脳番地がしっかり成長しています。

このケースの場合、指示したのは「意識すること」だけでした。

意識ひとつであっても、そこから得られる「小さな気づき」が増えることで、たった1年間でこれほど脳は成長するのです。

 

女性自身も脳の変化と並行して、資料を見て「事実」に基づいた論理的な話しかたができるように成長しました。

ですから、自分の中に「小さな変化」を起こして、自分の脳にブレークスルーを起こしてほしいと思います。

 

だれでもやれるこの平等の力が、あなたの脳にも宿っているのです。

 

成功脳になる正しい脳の使い方!

小さな気づきを積み重ねる

「1万人の脳を見てわかった!「成功脳」と「ざんねん脳」 より」

 

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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。

しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。

このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。

これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。

 

ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。

新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。

この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。

しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。

このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。

 

ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。

このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。

高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12なのです。

脳科学の発達によって、さまざまなことがわかり、新たな試みがされています。

 

ビタミンB12について?

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