Step3■人のよい部分と悪い部分を「分解する」
さて、社会人であれば、どんなにイヤな上司だろうがクレーマーのお客さんであろうが、好き嫌いを超えて最低限のコミュニケーション、つまり仕事に必要な「情報交換」ができなければなりません。
では、苦手な相手とどのように情報交換をしていけばいいのでしょうか。
ここでも有効なのは、「苦手なものを分解する」考え方です。
イヤだからといって相手を全否定するのではなく、受け入れられる部分とそうでない部分、あるいは仕事上の付き合いとして必要な部分と、そうでない部分を分解して考えるのです。
たとえば、私は医師ですから、どんな患者さんが来ても、本人のパーソナリティに関する部分と病気に関する部分には一線を引き、治療に必要な情報交換ができます。
営業職や販売職がお客さんに接していくときも、基本は同じではないでしょうか。
そうした考えかたを、自分の上司との関係でも取り入れるのです。
それでも感情にとらわれてしまう人は、嫌いな上司がいたら、その人を観察して、よいところを3つくらい挙げてみましょう。
また、その上司がしてほしいと思っているであろうことを推測して、タイミングを見計らってやってあげましょう。
これも脳トレの一環です。
生理的に無理な場合は、上司のイメージに近い芸能人をイメージして話してみるのはどうでしょう。
私も若いときには、「この人は、あの俳優に似ているなあ」などと考えながら会話していました。
冗談のように聞こえるかもしれませんが、要するによい特徴を早く捕まえ、上司に対する「理解」を上書きすることです。
自分が30代や40代になったら、批判や注意、指導などを受ける機会が減るわけですから、批判してくれる人が周囲にいるということは、それだけでも貴重なことです。
何も言われなくなると、客観的な自己確認がしにくくなるうえに、責任は増します。
他人からの批判を「口うるさい」ととるか、「ありがとう」と言えるか――その度量の大きさが、あなた自身の人生の豊かさを決めることを忘れないでください。
批判が聞こえてくる20代のうちが、脳を伸ばしやすい時期なのです。
成功脳になる正しい脳の使いかた!
たとえ「合わない人」でも
よいところを探し、理解を上書きする
「1万人の脳を見てわかった!「成功脳」と「ざんねん脳」 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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