<第1章>その2 空腹状態にする
《きっちり3食食べる必要はない》
多くの健康本やダイエット本には、「食事は3食きちんと食べること」と書かれています。
それが間違いということではないのですが、これを徹底するあまり、あまりお腹が空いていないのに、「時間になったから」という理由で食事をとっていることはありませんか?
実はこれ、決して体にいいことではありません。
免疫細胞である白血球は、満腹状態では活発に動きません。
逆に、空腹時ほどパワーアップします。
白血球は、体内に入った異物を食べて攻撃するのですが、満腹状態で血糖値が上がっていると、その能力は通常の半分ほどに落ち、結果として免疫力も低下するのです。
日常の生活の中では、朝食や昼食を食べる時間が決められていることも多いでしょう。
そんなときには、食べる量を調整して、食べすぎにはならないよう心がけてください。
時間より、自分の体の状態に目を向けることが大切です。
例えば、動物はどうでしょう。
普段から、お腹が空かなければごはんは食べないですし、病気になったときなどは、じっとして何も食べなくなります。
これは、空腹によって自然治癒力を作り出し、免疫力を上げようとしているのです。
人間も、動物と同じように、お腹が空いたら食べるようにすることが一番で、それ以外のときに無理に食べる必要はありません。
「お腹が空いていなくても時間だから食べる」はよくない
夕食の時間だ…
食べる時刻を決めるのは
必ずいいことではない
↓ 改善
空腹を感じるまで食べない
健康な食生活を送るには、空腹を感じるまで食べずにいることも大切。
動物は病気になったらご飯を食べない
動物は病気のとき、何も食べようとしない。
これは、空腹による自然治癒力を作り出そうとしているため。
「免疫力の話 より」
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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。
そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。
ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、一度に多種類の栄養素をとることができます。
食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12について?
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