<第2章>免疫力を上げる食べ方
体が冷えると免疫力は低下する
《夏の時期ほど体温の下がりすぎに注意》
健康に暮らしていく上で、体温というのはとても重要です。
人間の体は、36.5℃~37℃の間で、一番よく働くようになっています。
例えば、体温が1℃下がると、免疫力は約30%低下し、基礎代謝も12%低下、がん細胞も繁殖しやすくなるなど、悪いことだらけです。
日常の生活では、食事の内容や、ストレスなど、体を冷やす原因となることを見直し、体温を維持するようにすることが大切です。
とくに注意しておきたいのが、夏です。
暑い季節なので、冷えをあまり意識しないように思いがちですが、それがかえって危険なのです。
まず、暑さと水分不足により、冷たい飲み物を口にしがちになります。
すると、体が冷えてしまい免疫力が落ちてしまうのです。
キンキンに冷えたものや、氷が入ったものはとくに注意です。
冷たいものを飲むときには、口の中で少し温めてから飲み込むようにしてください。
また、水分自体をとりすぎるのも注意が必要です。
胃の中に水分が溜まり、胃酸が薄まってしまいます。
胃酸は、細菌などから胃を守る働きもあるため、免疫力の低下につながります。
一方、冷房による冷えすぎにも要注意です。
冷えれば体温が下がって免疫力も低下してしまいます。
冷房の風を直に浴びたりせず、適度に汗をかくくらいの温度で涼みましょう。
体が冷える危険を察知しよう
◆冷房
冷房によって体が冷え、体温が下がることで免疫力が低下してしまう。
◆薄着
薄着をしすぎると、冷房の風を直接受けるなどして体が冷える。
◆冷たい飲み物
冷たいものを飲むと、胃や小腸などが冷えて、機能が低下する。
◆水分のとりすぎ
水分をとりすぎると、胃酸が薄まり、免疫力の低下を招く。
冷房などで冷えた室内にいると、外との温度差が大きいため、自律神経も乱れるようになる。
室内でも、薄着になりすぎないようにしたり、飲み物は氷なしにするなどの工夫をして、免疫力の低下を防ぎたい。
「免疫力の話 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
ビタミンB12について?
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