<第2章>腸内細菌=免疫力という真実
《免疫力の7割は腸でつくられる》
人間の体の中で、免疫力に大きく関わっている臓器は腸です。
体内にある免疫細胞のじつに70%が腸内の粘膜に存在し、体全体の免疫機能を支えているのです。
そして、その免疫細胞を活性化させるのが、腸内細菌です。
腸内細菌には、乳酸菌に代表される、腸の消化・吸収を促進する役割の善玉菌、反対に、腸の働きを鈍らせる悪玉菌、そして、そのどちらか優勢な方に同調する作用のある日和見菌の3種類があります。
一般的に、善玉菌2、悪玉菌1、日和見菌7の割合で存在するのが、腸内を良好に保つベストバランスといわれています。
腸内を理想的な環境に保つには、なんといっても食べ物が重要です。
ごぼうや海藻類などの食物繊維、ぬか漬けやヨーグルトといった発酵食品などを積極的にとりましょう。
中でも納豆は、食物繊維、乳酸菌ともに豊富で、免疫力アップの強い味方となります。
納豆に含まれるナットウキナーゼは、血圧を下げ、血液をサラサラにして免疫力を上げてくれます。
ナットウキナーゼは、食べてすぐではなく、食後4時間ほどで活性が表れ、10~12時間働き続けます。
水分をとらずに血液がドロドロになりやすい夜の間に効果を得るためには、朝食ではなく、夕食で納豆を食べるのがよいのです。
腸内細菌が重要な理由
◆腸内細菌のバランスを良好に保つことが大切
善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7
↓
ベストバランス
◆腸内細菌バランスを崩す要因
・食物繊維が不足した食事
・強いストレスが続く生活
・暴飲暴食
・睡眠・運動不足
・不規則でバランスの悪い食事
◆腸内環境をよくするには
納豆
ヨーグルト
など
これらの「腸の好物」を毎日食べる!
「免疫力の話 より」
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心の病との関連で関心を集めているストレスホルモンが「コルチゾール」です。
コルチゾールは、副腎から分泌されると、血液にのって体内を循環しながら、エネルギー源の補充などの重要な役割を果たします。
役割を終えると脳にたどり着いて、脳に吸収されます。
これが、正常なストレス反応の流れです。
ところが、主に「我慢するストレス」状態が長い期間にわたって続き、ストレスが積み重なっていくと、コルチゾールがとめどなく分泌され続けるようになってしまいます。
こうなると、状況が一変します。
コルチゾールが脳にあふれて、その一部をむしばんでいくのです。
まさに、ストレス反応が暴走して、ありふれたストレスが「キラーストレス」と化してしまうのです。
副腎が疲れている人に圧倒的な足りない栄養素は、ビタミンB群になります。
ビタミンB群は、抗ストレスホルモンを合成するときに必要な栄養素です。
そのため、ストレスが多く抗ストレスホルモンを大量に必要とする人などは、体内のビタミンB群が不足しがちになります。
その結果、抗ストレスホルモンが十分につくれなくなり、副腎がますます疲れてしまうのです。
また、ビタミンB群は、体を動かすエネルギーをつくりだすためにも必要な栄養素。
私たちの体を構成している細胞には、ミトコンドリアというエネルギー生成工場があり、摂取した食べ物を燃焼させて、「ATP(アデノシン三リン酸)」というエネルギー物質をつくっています。
このATPをつくり出す過程で必要なのがビタミンB群です。
ビタミンB群が不足すると、ミトコンドリアでATPが十分につくれなくなる。
ATPが足りなくなると、体がだるくて疲れが取れなくなったり、頭の回転が悪くなってきたりします。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
したがっていっしょにとるのが効果的です。
ビタミンB12について?
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