<第3章>会話で免疫力アップ!「すみません」より「ありがとう」
《素直に謝るのはいいことだけど……》
取引先の相手や上司に対して、何度もくり返し「すみません、すみません」と謝罪している場面。
ビジネスシーンではたまに目にする光景です。
取り返しのつかないミスをしてしまったり、誰かに多大な損害を与えたりしたのであれば、とにかく誠心誠意、心をこめて謝罪をすべきですが、実害のないレベルの失敗だったり、挽回可能なことであれば、ただ謝るだけではなく、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えて、前向きに対処する習慣を身につけましょう。
人間は誰かに謝罪をするとき、強いストレスを感じています。
「すみません」と口にするたびに、脳が負い目や罪悪感を覚えるためです。
普段から何かにつけて「すみません」と連呼している人は、そのたびにストレスを溜め込んでいるといっても過言ではありません。
一方、何かをしてもらったことに感謝し、「ありがとう」と気持ちを伝えるとき、脳内には「βエンドルフィン」という幸せホルモンが分泌されます。
これは強い多幸感をもたらし、ストレスを緩和する効果もあるので、重く張り詰めた空気を切り替えるきっかけとしてもピッタリです。
緊張した表情も自然と和らぎ、笑顔を意識して会話を続ければ、気分もポジティブに。
さらに笑顔のチカラで免疫力を高めることもできるのです。
ストレスを和らげる「感謝」の言葉
◆謝ってばかりいるとストレスが溜まる
「しっかりしてくれないと…」
「すみません、すみません、すみません」
会話の端々で「すみません」と謝る癖がついている人は、そのたびに脳がストレスを感じている。
◆感謝の言葉で脳を幸せに
「しっかりしてくれないと…」
「仰るとおりです! ありがとうございます!!」
相手に余計な手間をかけてしまったときなどは、ただ謝るのではなく感謝も伝える。
これにより脳内に幸せホルモンが分泌され、ストレスを緩和することができる。
「免疫力の話 より」
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心の病との関連で関心を集めているストレスホルモンが「コルチゾール」です。
コルチゾールは、副腎から分泌されると、血液にのって体内を循環しながら、エネルギー源の補充などの重要な役割を果たします。
役割を終えると脳にたどり着いて、脳に吸収されます。
これが、正常なストレス反応の流れです。
ところが、主に「我慢するストレス」状態が長い期間にわたって続き、ストレスが積み重なっていくと、コルチゾールがとめどなく分泌され続けるようになってしまいます。
こうなると、状況が一変します。
コルチゾールが脳にあふれて、その一部をむしばんでいくのです。
まさに、ストレス反応が暴走して、ありふれたストレスが「キラーストレス」と化してしまうのです。
副腎が疲れている人に圧倒的な足りない栄養素は、ビタミンB群になります。
ビタミンB群は、抗ストレスホルモンを合成するときに必要な栄養素です。
そのため、ストレスが多く抗ストレスホルモンを大量に必要とする人などは、体内のビタミンB群が不足しがちになります。
その結果、抗ストレスホルモンが十分につくれなくなり、副腎がますます疲れてしまうのです。
また、ビタミンB群は、体を動かすエネルギーをつくりだすためにも必要な栄養素。
私たちの体を構成している細胞には、ミトコンドリアというエネルギー生成工場があり、摂取した食べ物を燃焼させて、「ATP(アデノシン三リン酸)」というエネルギー物質をつくっています。
このATPをつくり出す過程で必要なのがビタミンB群です。
ビタミンB群が不足すると、ミトコンドリアでATPが十分につくれなくなる。
ATPが足りなくなると、体がだるくて疲れが取れなくなったり、頭の回転が悪くなってきたりします。
ビタミンB12について?
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