<第1章>内臓脂肪増加の犯人は糖質だった!

<第1章>内臓脂肪増加の犯人は糖質だった!

 

《脂質より糖質のほうが体脂肪になりやすい》

 

「体脂肪がたまる食事」と聞くと、「脂質」をイメージする人は多いのではないでしょうか。

もちろん脂質のとり過ぎは体に脂肪がたまる原因になるのですが、それよりも問題なのは「糖質」のとり過ぎです。

脂肪の原料は脂質と糖質で、実は糖質のほうが脂肪になりやすいのです。

 

ごはんやパン、パスタなど糖質がたっぷり含まれた食事を食べると、血液中の糖(血糖)の量である血糖値が上がります。

するとインスリンというホルモンがすい臓から分泌され、血糖を筋肉細胞にとり込んで血糖値を下げようとします。

とり込まれた血糖はエネルギー源となったあとグリコーゲンとして蓄えられますが、使いきれなかった血糖は脂肪細胞にとり込まれて中性脂肪(体内でエネルギーとして使われる脂肪)に合成されてしまいます。

これが増え過ぎると内臓脂肪や皮下脂肪などとなって蓄えられるのです。

 

また、体内にとり込まれた糖質と脂質は、肝臓に送られ中性脂肪が合成されます。

中性脂肪は血液中を流れて各器官に運ばれ、エネルギーとして消費されるのですが、使いきれなかった中性脂肪も蓄えられます。

 

つまり、糖質や脂質(とくに糖質)をとり過ぎた状態で、体を動かさずにエネルギーをあまり消費しない生活を続けていると、脂肪がどんどん蓄積されていくというわけです。

 

 

太る原因は脂質よりも糖質

 

食事に含まれた脂質がそのまま脂肪になるわけではありません。

食事で注意すべきなのは、脂質よりも糖質のとり過ぎなのです。

 

OK

  ↓

脂質

 

NG

  ↓

糖質

 

糖質が体重を増やす

 

 

余ったインスリンが「肥満ホルモン」に

 

糖質を過剰摂取したことにより分泌されたインスリンが余ってしまうと、「肥満ホルモン」となって脂肪合成を促し、内臓脂肪の原因になってしまいます。

 

糖質を食べて血糖値が上がる

        ↓

血糖値を下げたあと、貯蔵しきれなくなったインスリンが余る

        ↓

余ったインスリンが脂肪細胞に働きかけて脂肪をつくる

「内臓脂肪の話 より」

 

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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?

それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。

LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。

ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。

それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。

 

この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。

ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。

ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。

心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。

この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。

そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。

 

それはビタミンBです。

ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。

ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。

体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンB12について?

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