<第3章>食べる順番は 食物繊維→たんぱく質→水分→糖質
《「ごはんやパン、めん類は最後」が鉄則》
脂肪を効率よく落とすためには、食べる順番を意識することも大切です。
一番のポイントは、糖質が多く含まれる炭水化物を最後に食べること。
お腹が空いた状態でごはんやパン、めん類などを食べると、糖質が急激に吸収され、血糖値が一気に上がります。
そうするとインスリンが大量に分泌され、余分な糖が脂肪として蓄えられてしまうのです。
おすすめの順番は、食物繊維→たんぱく質→水分→糖質です。
野菜や海藻、きのこ類などに含まれる食物繊維はあとから腸内に入ってくる糖質の吸収も遅らせてくれるため、血糖値が緩やかに上昇するようになります。
その次に食べるのが、肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質。
そしてみそ汁やスープなどの水分をとってお腹を膨らませてから、ごはんやパンなどの糖質をとります。
ある程度、満腹感を得てから糖質をとることで、食べ過ぎを防ぐことができるでしょう。
例えば、しょうが焼き定食を食べる場合は、まずサラダや小鉢の野菜、海藻類を食べましょう。
次に肉を食べてからみそ汁やスープをいただき、最後にごはんです。
満腹感があったら、ごはんを無理して食べることはせずに残すようにしてください。
可能であれば、食べる前に量を調整しておくようにしましょう。
食べる順番で内臓脂肪を落とす
食べる順番を工夫することでも内臓脂肪を落とすことができます。
まず、「食物繊維」を食べて胃腸の調子を整えます。
消化の準備の整ったところへ「たんぱく質」が入ってくると、余すところなくたんぱく質が吸収できます。
そして、水分を挟んで最後に「糖質」を食べることで、急激な血糖値の上昇を抑えることができるのです。
1.食物繊維
野菜
海藻
きのこ など
↓
2.たんぱく質
肉
魚
豆腐 など
↓
水分を挟む
みそ汁
スープ
↓
3.糖質
ごはん
パン
めん類 など
「内臓脂肪の話 より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!