<第1章>年齢より老けて見えるのには理由があった
《自律神経が整うと若返る!?》
昔と比べて疲れやすかったり、同じような生活をしていても肌荒れが気になったり、今まで気にならなかった些細なことにイライラしてしまったりという状態を「年のせい」と思う方もいるでしょう。
しかし、その一方で同じ年齢を重ねていても見た目も若々しく、健康でアクティブに過ごせている人が多いのも事実。
その違いの理由には自律神経が大きく関わっています。
自律神経が整うと胃腸の調子がよくなり、栄養素を十分に吸収できるため、血液の質が上がり肌や髪にツヤが出ます。
吸収されなかった栄養素が脂肪として蓄積することもありません。
つまり、自律神経のバランスがいい人は、見た目も、体の中身も実年齢よりも若々しくいられるのです。
データでは男性は30代以降、女性は40代以降に自律神経のトータルパワーが10年で15%ずつ下がっていきます。
若いうちは多少無理をして自律神経が乱れても、副交感神経がリカバリーして正常な状態に戻してくれていましたが、加齢によって副交感神経が低下するため、簡単にリカバリーできなくなるのです。
そのため、年齢を重ねていくなかで、乱れがちな自律神経を整える努力が必要なのです。
具体的には、下がってしまった副交感神経の働きを高めることが大切。
免疫力低下に伴う病気の発症を食い止めるだけでなく、老化も遅らせることができます。
自律神経のバランスがいいと実年齢よりも若く見える
自律神経が整っていると、質の良い血液が体の隅々まで行き届くので健康状態が良好で見た目にも若々しく、内面もハツラツとします。
最近太った…なんだか体調がすぐれないという方は、自律神経をしっかりと整えてみて。
中年以降も若々しく元気に過ごしましょう。
自律神経が整うと若返る理由
交換神経が働いた状態 ←収縮← 副交感神経が働いた状態
交換神経が働いた状態 →拡張→ 副交感神経が働いた状態
交換神経と副交感神経とが、交互に働くことによって血流がスムーズになる
↓
スムーズな血流
・体中に栄養素が届く
・老廃物を排出しやすくなる
血管は交感神経が強く働いているときに収縮し、副交感神経が強く働いているときに拡張します。
どちらもバランスよく働くことで収縮と拡張を繰り返し、体中の隅々まで血液が行き渡り脳をはじめ体中に栄養素がしっかり届くため、肉体的にも精神的にも若々しくいられます。
「自律神経の話 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
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