<第1章>自律神経を整える最強の方法
《自律神経に働きかける3つの基本》
「自律神経は自分でコントロールできないもの」と解説をしました。
しかし、直接的なコントロールが無理でも、自律神経のバランスが整うよう働きかけることは可能です。
そこで、まず見直したいのが生活習慣。
生活リズムを規則正しくすることにより、自律神経の働きも整ってきます。
睡眠不足や夜更かしは交感神経を高める原因になるので禁物。
また食生活の乱れにも注意が必要です。
食事の時間が不規則だったり、栄養バランスに偏りがあったりすると、自律神経のバランスも崩れやすくなります。
運動も効果的です。
緊張や怒りで交感神経が高まっているときは、ストレッチなどの軽い運動をするだけでも血流がよくなり、肩こりなどの不調が改善されます。
逆にやる気が出ないときは、背筋を伸ばし、手を大きく振って早足で歩くと交感神経が適度に高まり気持ちも前向きになれます。
さらにメンタルケアも重要。
過度なストレスがよくないのはもちろんですが、まったくストレスがない状態も自律神経を乱す原因になります。
適度なストレスとうまく付き合い、プラスに利用することで自律神経の安定を図りましょう。
生活習慣、適度な運動、メンタルケア。
いずれも私たちが健康を守るうえで欠かすことのできない基本です。
これらを見直すことが、自律神経のバランスを整えることへとつながっていくのです。
自律神経を整えるのに効果的な3つのアプローチ
心臓を止めたり、動かしたり、はたまた血流をアップさせた……と自律神経の仕事は自分の意思でコントロールするのは不可能ですが、バランスが乱れないように間接的に予防することは可能です。
効果的な方法は3つ。
正しい生活習慣と適度な運動とメンタルケアです。
1.正しい生活習慣
規則正しい生活やバランスのとれた食生活を心掛けていれば、自律神経は整ってきます。
まずは、早起きして朝食を食べることから始めましょう。
夜更かし、過度の飲酒、喫煙はNGです。
2.適度な運動
ウォーキングやストレッチなど、深呼吸をしながらでもできるような軽い運動が効果的。
ランニングなどの激しい運動は逆に交感神経を高めすぎてしまう可能性かあるので要注意です。
3.メンタルケア
強いストレスは交感神経を急激に高めてしまい、全体のバランスも乱してしまいます。
しかし、ストレスのない生活は残念ながら難しいので、上手に付き合う方法をマスターしましょう。
「自律神経の話 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
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