<第2章>自律神経のリズムは時間帯によって変化する

<第2章>自律神経のリズムは時間帯によって変化する

 

《規則正しい生活で体内時計を正常に》

 

朝になると目が覚め、夜には眠くなるという体のサイクルは、私たちに備わっている「体内時計」によって管理されています。

体内時計は自律神経のリズムとも密接につながっています。

日中は交感神経が優位になり、夜は副交感神経優位へと切り替わるのが自律神経の正常なリズム

これが体内時計とリンクすることで、昼には活発に動くためにアクセルが、夜はしっかりと休むためにブレーキがかかるようコントロールされています。

 

ところが、夜更しをしたり、朝寝坊をしたり、食事の時間がバラバラだったりといった不規則な生活を続けていくと、自律神経のリズムも乱れてしまいます。

交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行かなくなり、朝になってもスッキリ起きられない、深夜になってもなかなか寝つけないといった不快な症状が現れてきます。

さらに、人間の体内時計の周期は1日25時間で、地球の自転周期である1日24時間とわずかなズレがあります

通常であればそのずれを修正しながら体のサイクルを保てるのですが、不規則な生活が続くと体内時計のズレも大きくなり、自律神経がますます乱れる悪循環に陥ってしまうのです

 

交感神経が活発になる朝にはしっかり目を覚まし、副交感神経がピークになる深夜にはぐっすり眠れるよう、規則正しい生活リズムを心がけることが自律神経を整えるための基本といえます。

 

 

理想的な自律神経のリズムと乱れた自律神経のリズム

 

◆理想的な自律神経のリズム

 

理想的な自律神経のリズムは昼間に交感神経が、夜間に副交感神経がしっかりと働く状態。

この「しっかりと働く」という点が大切であって、中途半端な働きだと全体の乱れにつながってしまいます。

 

 6:00 副交感神経→交感神経(働き始める)

 ↓

12:00 交感神経(しっかり働いている)

    副交感神経(しっかり休んでいる)

 ↓

18:00 交感神経→副交感神経(働き始める)

 ↓

24:00 交感神経(しっかり休んでいる)

    副交感神経(しっかり働いている)

 ↓

 6:00 副交感神経→交感神経(働き始める)

 

◆乱れた自律神経のリズム

 

・アンバランス型

 

交感神経が日中に働きすぎると、全体の自律神経のバランスが崩れてしまう。

また副交感神経が働きすぎた場合も同じです。

 

 6:00 副交感神経→交感神経(働き始める)

 ↓

12:00 交感神経(過剰に働いている)

    副交感神経(休んでいる)

 ↓

18:00 交感神経→副交感神経(働き始める)

 ↓

24:00 交感神経(しっかり休んでいる)

    副交感神経(働いている)

 ↓

 6:00 副交感神経→交感神経(働き始める)

 

・トータルパワー不足型

 

自律神経の働きが全体的に弱いこのタイプも最近増えてきています。

無気力、やる気の低下が危惧されます。

 

 6:00 副交感神経→交感神経(働き始める)

 ↓

12:00 交感神経(働いている)

    副交感神経(休んでいる)

 ↓

18:00 交感神経→副交感神経(働き始める)

 ↓

24:00 交感神経(休んでいる)

    副交感神経(働いている)

 ↓

 6:00 副交感神経→交感神経(働き始める)

 

「自律神経の話 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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