<第3章>便秘知らずになるには食物繊維が超重要
《2種ある食物繊維のそれぞれの特徴》
腸内で老廃物や食べかすを回収しながら、最終的には便となって不要な物を排出してくれる食物繊維。
この食物繊維を日頃から摂るようにすれば、おのずと便秘知らずの体になれます。
食物繊維は人間の消化酵素で消化されにくい栄養素の総称で、大きく分けて「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」の2つがあります。
どちらが便秘に効くかというと、水溶性食物繊維のほう。
不溶性食物繊維は腸の水分を吸って膨らむという特性があります。
そのため便秘中に不溶性食物繊維を多くとるとお腹が張って苦しくなり、便の水分も吸い取られて便が固くなるという逆効果に。
一方、水溶性食物繊維はその名の通り水に溶けるのが特徴です。
腸の中の水分に溶け込んで便を軟らかくしてくれるため、便秘解消に効果があるのです。
不溶性食物繊維を多く含むものは、バナナ、ゴボウ、コンニャク、オクラ、枝豆、タケノコなど。
他方、水溶性食物繊維を多く含むものは、海藻、キノコ類、芋類、小麦胚芽や全粒粉入りのパンやシリアルなど。
ただ、どんな食材も不溶性と水溶性の食物繊維が両方含まれているので、神経質に覚える必要なし。
海藻、野菜、キノコ類、果物を積極的にとるよう意識すればいいのです。
プルーンやイチジクなどのドライフルーツも食物繊維が豊富。
手軽に摂取できます。
便秘の特効薬「食物繊維」
食物繊維は腸をきれいにする「掃除」の役割をしてくれます。
食物繊維は大きく2つに分かれており「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」とがあります。
食物繊維
◆不溶性食物繊維を多く含む食べ物
水分を吸うとふくらみ腸を刺激して排便を促す。
摂取をしすぎると便が硬くなってしまうので、便秘がちな人は食べすぎに注意しましょう。
・コンニャク
・ごぼう
・バナナ
・オクラ
・タケノコ
◆水溶性食物繊維を多く含む食べ物
便を軟らかくする働きがあり排便がスムーズになります。
海藻などに多く含まれています。
・納豆
・里芋
・じゃがいも
・全粒粉入りパンやシリアル
・山いも
◆不溶性も水溶性も共存して多く含まれる食べ物
・海藻
・果物
・野菜
・キノコ類
「自律神経の話 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB12について?
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