<第3章>健康でいられる最強の“長生きみそ汁”
《1日1杯で体も心も健康に》
日本人にとって一番身近な食材である「みそ」ですが、このみそほど体によいものはありません。
みその原料の大豆には、たんぱく質やビタミン、食物繊維などの重要な栄養素がたっぷり含まれています。
さらに発酵させることでアミノ酸がつくられ、より栄養価の高い食材へとバージョンアップします。
ビタミンB1、B2、B12、ナイアシン、葉酸、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などなど多くの栄養素が含まれており、挙げればきりがないほど。
また、近年では「みその発酵が老化制御機能を生む」「血圧上昇を防ぐ」「胃がんを抑制する」などの健康効果も実証されています。
そんなスーパーフードのみそを摂取するベストな方法が、みそ汁として飲むことです。
様々な食材を具に加えるため1杯で多くの栄養素がとれるし、火を加えることで嵩が減るので生で食べるより多くの野菜を摂取できます。
1日1杯飲むことで健康が維持でき、病気を予防し長生きにつながる。
みそ汁は最強の健康食と言えるのです。
さらによいのは「温かい飲み物」であるということ。
温かい飲み物や食事は胃腸を通り抜けるときに血流を促進し、副交感神経の働きを高める効果があります。
1杯の温かいみそ汁を口にしただけで何だか心がほっとすることはありませんか?
それは副交感神経が活性化され心身がリラックスするから。
実は理にかなったことなのです。
温かい飲み物は副交感神経を活発にする
温かい飲み物は、胃腸の血流を促し、副交感神経を活性化させてくれます。
ですから、夜の飲み物は特に温かいものを意識するとよいでしょう。
また、イライラしたときや疲れているときにも、温かい飲み物で自律神経を整えられるので、おすすめです。
温かい飲み物を飲む
↓
胃腸の血流が促される
↓
副交感神経が活性化し、自律神経が整う
こんな時にも温かい飲み物を
イライラ・疲れ
↓
みそ汁は健康効果も抜群!
↓
ホッ
どうしても冷たい飲み物が欲しいときは…
冷たい飲み物や冷たい麵類などを食べるようなときは酢やレモン、梅干しなどの酸味をプラスして、これらをとると胃腸が排泄反応をおこし副交感神経が活性化し、自律神経を乱すことなく冷たいものを楽しめます。
また、オリーブオイルやごま油は排泄を促し副交感神経の働きを高めます。
冷たい飲み物+レモン
冷たい麺類+すだち・キムチ・酸味
冷たい麺類+オリーブオイル・ごま油
「自律神経の話 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?
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