第1章 新しい人と知り合う
第1章 新しい人と知り合う
ブログやFBによって構築される
未知の人たち・モノ、世界とのネットワークが、
知られざる自分や新たな可能性への扉を開き、
脳に快感を与え、活性化させる
ブログやFBの効用は、「表現力=出す力」アップにとどまりません。
あなたが書き出した内容に対して共感を持った人、それが有益情報として役立ったという人、時には「異議あり」と反論してくる人……見知らぬ人たちから様々なリアクションが来ることもあります。
そのような、もしブログやFBに書き出さなければ知ることもなかった人たちとの「つながり」ができ、ネットワークが生まれるのです。
そこからまたあなた自身が、これまで得ることのなかった新たな情報や知識を得たり、様々な人たちの思考から刺激を受けることになります。
そしてそのネットワークによって新たな「気づき」を得たり、未知の世界を知ることになったり、また、あなたの奥深くに眠っていた才能や可能性が呼びさまされることもあります。
さらに、実は「脳」というのは、他人とのネットワークから大きな快感を覚え、より活性化するもの。
逆にいえば、無口になって人と話さなくなった生活、ブログやFBなども利用せずこれまでの枠を出ない付き合いしかしなくなってしまった生活のなかでは、脳はしょぼくれ、どんどん縮んでいってしまいます。
ネットワークには、脳を、そして心身を活性化させる力があるのです。
「思い出す」きっかけとなる「モノ」を身近に置く
日常のなんでもないことでも、
「思い出そう」と思えば思い出せる。
「思い出そう」としなくても、
自然に「思い出の連鎖」が起こることも……
日記やブログ、FBは、日常の小さな出来事でもあえて「思い出そう」とすることで「出力系」の鍛錬になりますが、無理に思い出そうとするまでもなく、何かのきっかけで次々と「記憶」「思い出」がよみがえってくる場合もあります。
普段からそんな「思い出の連鎖」のきっかけになってくれる「モノ」を身近に置いておくと、これもまた出力系の鍛錬にはうってつけのツールになります。
例えば、「地図」。
地図帳をめくっていると、青春時代に旅したあの山村や港町、かつて家族で旅行した観光地のこと、そしてそこでの様々な思い出が走馬灯のようにめぐります。
辞書や単語帳などでもよいかもしれません。
「言葉の記憶」の確認になるという事はもちろんですが、「懐かしい英単語帳」などは、その単語帳を使って必死に受験勉強をしていた頃の何気ない出来事なども、にわかに思い出されてくるものです。
また、「図鑑」や「カタログ」。
子どもの頃に夢中になった昆虫図鑑、若い頃にはまったオートバイのカタログからは、好きだった昆虫やオートバイのことだけでなく、それらに熱中していた頃の自分自身の思い出までもがふとよみがえってきます。
そうしてその頃の熱い思いに再び浸ることが、脳に心地よい興奮を呼び起こします。
このことがまた脳の活性化を促進し、「一石二鳥」の相乗効果が期待できるというわけです。
「50代からはじめる老けない人の「脳の習慣」 より」
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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。
その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。
脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
レシチンはアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB12について?