第4章 「食べないダイエット」から「食べ方を工夫するダイエット」に

第4章 「食べないダイエット」から「食べ方を工夫するダイエット」に

 

ヘタなダイエットは、かえって太りやすい体質をつくる。

ダイエットの成功の秘訣は、

「正しい食習慣」を心がけること。

その「正しい食習慣」とは――

 

中高年になれば中年太りも仕方がないのですが、ダイエットを成功させたいなら、食べる量を減らすのはむしろ禁物です。

食べる量を減らすと、基礎代謝が低下するうえ、必要なビタミンやミネラルなどの栄養素まで減らしてしまうことになり、これが細胞の老化の原因となって、かえって太りやすい体質になってしまうからです。

 

中高年以降のダイエットを成功させるコツは、まず、少量ずつでいいから、たくさんの種類のものを食べること。

昼食も麺類だけで済ますのではなく、肉や魚、野菜などの具が豊富に入ったメニューを選ぶか、幕の内弁当にする、など工夫します。

 

 

また、食べる順序に気を遣うこと。

具体的には、消化酵素を豊富に含む生野菜などを最初に摂り、次に肉・魚などのタンパク質、そして最後に炭水化物を摂るというものです。

 

これには、血糖値が急激に上昇してインスリンが多量に出てしまうことで糖分の摂り込み量が増えて太りやすくなることを防ぐ意味もあります。

 

さらによく噛んでゆっくり食べること。

よく早食いは太りやすいといわれるのは、満腹中枢が満腹サインを出す前に、余計に食べすぎてしまうからです。

 

このように、「量」より、質や摂り方に気を配る食習慣を心がけることが大切なのです。

 

 

体は使って鍛えて衰えさせない

 

歳をとれば、走るとすぐに息があがり、走らなくなる。

「歳なんだから、もう無理はできない。しないほうがいい」

その思い込みが、ますます体と脳を衰えさせる

 

歳をとれば、当然体力は落ちます。

通勤駅の階段を上がるだけで息が上がり、「無理して心臓に負担がかかってもよくない」「無駄な体力を使わない方が若さが保てる」――自らにそんな言い訳をしながらエレベーターなどを利用し、体力を温存しようとします。

 

しかし「無駄な体力を使わない方が若さが保てる」というのも、大いなる勘違いです。

スポーツ選手のように一定の箇所の筋肉を酷使しすぎると筋肉疲労が起こることはあっても、体を使いすぎて体が老化するということはありません。

むしろ、人間の体の様々な機能は、「使わなければ衰える」のが必定なのです。

 

 

さらに、「できない」という思い込みも、老化を進めます。

「もう歳だから、走れません」などと言っていても、何らかの理由で走らざるを得ないときには、結構全速力で走れたりするものです。

それなのに「歳だから走れない」とブレーキをかけてしまうと、ますます走れなくなってしまいます。

 

若い頃からなるべく車やエレベーターを使わずに歩いていた人は、比較的高齢になってもしゃんしゃんと歩けるように、体力は若い頃からの習慣にも左右されます。

 

いずれにしても「使って鍛えて衰えさせない」、これが鉄則です。

「50代からはじめる老けない人の「脳の習慣」 より」

 

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イタリアで、子供に完全菜食を強いる親に対し、禁固刑の罰則を与えるという変わった法案が議会に提出されました。

肉や魚を食べない人を菜食主義者の「ベジタリアン」と呼ぶのに対し、肉や魚だけでなく、卵、バター、はちみつなど、動物搾取による製品も食さない人を完全菜食主義者の「ビーガン」と呼んでいます。

つまり、イタリアでは、子供に肉、魚、卵などを与えないビーガンの親は、法律で罰せられるべきという議論が持ち上がっているのです。

 

イタリアでは、ビーガンが人間にとって、著しく健康に良いという考えが普及した結果、動物性の食物をすべて取り除いた食事を子供たちに強要する傾向が見られるのです。

このブームが影響し、ここ最近では、乳幼児や2歳の子供たちが栄養失調で病院に運ばれ、時には、危篤状態に陥る事態などが発生。

幼少時に必要なプロテイン、ビタミンD、B12、カルシウム、オメガ3、鉄分などがビーガンには足りないという問題が危惧されているのです。

お肉には、私達の体が必要とする必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。

それに匹敵するほど効率よく必須アミノ酸を私達の体に提供できる野菜はありませんから、お肉を食べずに体を健康的に保つには、それなりの方法を知らなくてはなりません。

 

ビタミンB12を含む穀類、イモ類、野菜、果物、種実はありませんから、ビタミンB12の欠乏症に陥るベジタリアン/ビーガンが多いのが現状です。

動物性食品以外では、発酵食品、海苔に含まれているのみです。

これだけは必ずしっかり毎日の食事に加えるようにしましょう。

加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。

ビタミンB12は、胃の粘膜から分泌される内因子という糖タンパクと結合し、腸で吸収されます。

そのため胃の病気や高齢で吸収が悪くなっている人などの場合は吸収されにくくなるので、欠乏症状が現われやすくなります。

 

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

同時に、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に大切な栄養素です。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/