第3章 ちょこちょこ食べたほうが太らない!
同じ量なら5食や6食に分けたほうがよい
食事は朝昼晩の1日3食が理想で、ちょこちょこと1日に何度も食べるのは、肥満につながると思っている人も多いでしょう。
確かに朝昼晩としっかり食事をし、そのうえでお菓子などもガンガン食べていれば、当然ながら太ります。
しかし、同じ量であれば、まとめて食べるよりも、ちょこちょこと分けて食べたほうが太りません。
つまり、朝昼晩で食べている量を、5回や6回に分けて摂ったほうが、より太りにくくなるのです。
反対に一番ダメなのは、空腹でどかんと糖質を摂ってしまうことです。
たとえば、「忙しくて朝、昼と食事抜きだったので、夜にまとめて牛丼をどか食いする」なんていうのは、肥満へまっしぐらな最悪のパターンといえます。
肥満にならないためには、血糖値が激しく上下しないよう、上手にコントロールすることがとにかく大切です。
空腹を感じたら、適切な分量の食品を摂って、血糖値が上がり過ぎないようにコントロールしていきましょう。
「ダイエットのために昼食を抜いたけど、お腹が空き過ぎて夜に多めに食べてしまった」というのは、無意味どころか、むしろ害でしかありません。
間食を上手に利用していくことが、肥満を防ぐための賢い食事術と言えるのです。
糖質を一気に摂ったときと少しずつ摂ったときの違い
50グラムの砂糖を水に溶いたものを5分以内に一気に飲んだ場合と、3時間半に分けてちびちび飲んだ場合の血糖値とインスリン分泌量の変化を比較すると、一気に飲んだほうが血糖値も急上昇し、それを抑えるためにインスリンも大量に分泌されます。
少しずつ飲んだ場合は、血糖値もインスリン分泌量も急激な変化がありませんでした。
このデータからも、どか食いはインスリン分泌量を増やし、肥満につながりやすいということがわかります。
「糖質の話 より」
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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
ビタミンB12について?