第3章 カカオ70%のチョコレートで健康に
第3章 カカオ70%のチョコレートで健康に
高い抗酸化力で老化を予防!
「ポリフェノールは身体にいい」という話をテレビや雑誌などで見聞きしたことがある人は多いと思います。
「ポリフェノール」というのは、植物が活性酸素から身を守るために作り出す抗酸化物質で、老化を抑制する効果があります。
このポリフェノールは多くの植物に含まれている成分で、チョコレートに含まれる「カカオポリフェノール」、豆腐や豆乳などの大豆製品に多い「イソフラボン」、緑茶の「カテキン」、コーヒーや紅茶の「タンニン」などもポリフェノールの一種です。
聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
これらは日々の食事の中でさまざまな食べ物から摂ることができます。
ポリフェノールを多く含む食材のなかでも、一般的に認知している人も多く、とくに有名なのが赤ワイン。
ポリフェノールの一種である「アントシアニン」が豊富で、その優れた抗酸化作用はフランス人に心疾患が少ない理由とも注目されています。
ブルーベリーもアントシアニンを多く含んでいるので、お酒が苦手な方はこちらをおススメします。
チョコレートは赤ワインと比べても10倍多いポリフェノールを摂取できますが、商品によっては糖質も多いので、カカオ含有量が70%以上のものを選びましょう。
ポリフェノールの役割
紫外線を吸収する一方で、ポリフェノールが葉肉組織の葉緑体を保護します。
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紫外線の吸収によって発生した活性酸素をポリフェノールが除去し、植物自身を守っています。
ポリフェノールを豊富に含む食べ物
赤ワイン
ブルーベリー
・カカオポリフェノール
チョコレート(カカオ70%以上)
豆腐・豆乳
・タンニン
コーヒー・紅茶
・カテキン
緑茶
「糖質の話 より」
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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?
それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。
LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。
ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。
それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。
この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。
ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。
ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。
心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。
この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。
そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。
それはビタミンBです。
ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。
ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。
体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12について?