第4章 脳活ドリブルのやり方
1.立った状態でバスケットボール(バレーボール)を利き手で10回ドリブルした後、反対の手でドリブル10回と、交互に行う。
※100円ショップなどで売っているゴムボールなどでもOKです。自分がやりやすいボールを使ってください。
2.座りながら(両ひざ立ち)こ、利き手で10回ドリブルして、終わったら、反対の手で10回ドリブルする。
1.2.をセットとして、5分を目安にやってみてください(長くできればさらによし)。
5分できない場合は自分ができる範囲でやってみて、少しずつ時間をのばしてみてください。
<室内などドリブルがやりにくい場所の場合>
1.バスケットボールを頭の上に投げてキャッチ。
これを5回行う。
2.ボールを頭の上に投げて、手を1回たたいてキャッチ。
これを5回行う。
(男性は手をたたくのを2回、3回と増やす)
3.座りながら、ボールを頭の上に投げてキャッチ。
これを5回行う。
4.座りながら、ボールを頭の上に投げて、手を1回たたいてキャッチ。
これを5回行う。
1.~4.を1セットとして、5分を目安にやってみてください(長くできればさらによし)。
5分できない場合は自分ができる範囲でやってみて、少しずつ時間をのばしてみてください。
※バスケットボールが重い場合は、軽いボール(ハンドボールやテニス、野球ボールなど)を片手で上に投げて、反対の手でキャッチしたり、卓球のボールが下に落ちないようにラケット上で何回うち続けられるかカウントしてみるのも効果的です。
ちなみに、コーディネーション運動はどの年齢でも効果があるので、若いときから始めていれば脳の老化予防につながります。
ドリブルだけでなく、他のコーディネーション運動も効果があります。
飽きてきた場合は「寝ながらキャッチボール(1.仰向けに寝て、利き手でボールを持ち、そのまま天井に向けて投げる。2.落ちてきたボールを利き手でとる)」「ダーツ」「お手玉」「卓球」「ボーリング」なども脳活効果が期待できる運動なので、おすすめします。
コーディネーション運動
1.リズム能力 リズム感を養い、動くタイミングをうまくつかむ能力
2.バランス能力 バランスを正しく保ち、崩れた姿勢を立て直せる能力
3.変換能力 状況の変化に合わせ、素早く動作を切り替える能力
4.反応能力 合図に素早く反応し、適切に対応する能力
5.連結能力 身体全体をスムーズに動かす能力
6.定位能力 自分と動いているものとの位置関係を把握する能力
7.識別能力 道具などをうまく操作する能力
「80歳でも脳が老化しない人がやっていること より」
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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。
その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。
脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
レシチンはアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB12について?