第6章 脳が老化しにくい室温は何度か?

第6章 脳が老化しにくい室温は何度か?

 

脳年齢と部屋の温度が関係していると聞いて、驚く人もいるかもしれません。

 

部屋が寒いと老人脳のリスクが高まります。

寒いと血管が縮み、血圧が上がってしまうからです。

高血圧は認知症のリスク因子なので、血圧を下げることは老人脳を防ぐために大切なことです。

 

慶応大学の伊香賀俊治先生の研究によると、冬場の居間の室温が低い家と、それよりも5度暖かい家を比べた結果、暖かい家に暮らす人のほうが脳年齢が10歳も若かったそうです

 

当然ながら、認知症のリスクも軽減されていると思います。

 

WHO(世界保健機関)は冬場の住宅の室温を「18度以上に」ということを強く勧告していますし、高齢者や子供のいる家は、さらに高い温度が推奨されています。

 

実際の冬場の室温はどのくらいの家が多いのか。

日本の住宅を2000戸調査したところ、居間で6割、寝室や脱衣所ではなんと9割の家が18度に達していなかったそうです。

実際は、居間で16度、廊下や脱衣所は約12度だったそうです。

 

確かに木の家が多い日本では、冬場はかなり温度は下がりますし、居間はともかく、廊下や脱衣所まで暖房器具がない家も多いでしょう。

 

ただ、脳の老化を防ぎ、血管への負担を減らすためにも、室温対策はぜひ行ってください。

 

イギリスでは「家の寒さと死亡率の関係」が長年調査されていて、その結果を「住宅の健康・安全性評価システム」として公表しているのですが、その調査によると「16度以下になると、呼吸系疾患に影響が出る」「12度以下になると、高血圧や心血管リスクが高まる」とされています。

「80歳でも脳が老化しない人がやっていること より」

 

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脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/