第7章 老人脳にならないマインドのつくり方
主観年齢で生きていく
最近は70代、80代でインフルエンサーになる人も多くなりました。
インフルエンサーとは世間に与える影響力の強い人のことですが、いまはSNSなどでフォロワーの多い人もそう呼んでいます。
面白い写真をSNSのInstagram(インスタ)にアップしている西本喜美子さん(94歳)は、人気のインフルエンサーです。
西本さんのインスタを見ているとも健康の秘訣がいろいろ垣間見えて、とても参考になります。
西本さんは、72歳でカメラを始めたそうです。
面白いことがとにかく好きで、そのための行動をいといません。
カメラを始めるきっかけは、若い人たちが背中を押してくれたからだそうです。
若い友だちがいるというのも、脳にとっていいことです。
西本さんは年齢のことは考えたことがないそうです。
自分の年齢を気にしていないんですね。
主観年齢という言葉がありますが、たとえば、85歳でも自分は50歳と思えば、主観年齢は50歳です。
すると面白いことに、50歳のような行動をとるようになってくるのですね。
もちろん本気でそう思わないとそうならないのですが。
主観年齢を若くすることは、脳の老化も防ぎます。
韓国の研究で、59~84歳の被験者68人の主観年齢と脳の状態を分析したところ、主観年齢を実年齢より「若い」と答えた被験者は、灰白質の密度が高かったほか、記憶力もよく、うつの傾向も低いことがわかっています。
「80歳でも脳が老化しない人がやっていること より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?