ゆっくり話せば、会議で失敗しない
会議やプレゼンの時、どのように話していますか?
自分の考えを伝えるために、一生懸命早口でしゃべっていませんか?
ふだん、友人と会話する際は決して早口ではないのに、会議など緊張を強いられる場面では早口になってしまう方が多いようです。
心に余裕がある時の呼吸は、1分間に15~20回程度ですが、緊張している時は1分間に20回以上になります。
呼吸が浅くなると低酸素状態に陥り、頭が働かなくなるため、言い方で失敗することが多くなります。
いっぽう、ゆっくり話すと、しっかり呼吸をすることができます。
血管が開き、抹消まで血流がよくなるので、心身ともにリラックスでき、言い方で失敗することが確実に減ります。
言葉が口をついて出る前に、もう一度頭の中で内容を噛み砕き、適切な言い方に置き換える余裕が生まれるのです。
そうすることによって、発言のポイントを絞ることもできるので、簡潔でわかりやすい言い方ができるようになります。
たっぷり水が入ったコップを急いで持ち上げるとこぼれてしまいますが、ゆっくり持ち上げればこぼれません。
「言い方」もそれと同じです。
ゆっくり話せば、信用される
ゆっくり話すと、失敗が減るのはもちろん、話に説得力が生まれます。
自信がなくても自信があるように見え、内容が薄くても大したことがあるように見えます。
つまり、周りをコントロールすることができるのです。
ですから、プレゼンや面接など、言い方が問われるシーンでは、「ゆっくり」が非常に効果的です。
特に出だしを意識的にゆっくりにすると、その後もゆっくりしたペースを維持できます。
反対に、話し始めが早口になってしまうと、交感神経が優位になるため緊張が高まり、どんどん早口になってしまいます。
自律神経には、継続性という性質があるため、最初に落ち着いて話せれば、話している間中、自律神経が安定し、説得力のある言い方をすることができます。
また、不思議な話ですが、自信がなくて早口でしゃべっている時ほど、他人は発言の弱点に気がつきます。
おそらく、早口でしゃべることによって、相手の交感神経を刺激し、相手のアンテナを敏感な状態にしてしまうからだと思います。
反対に、ゆっくり話すと、相手の副交感神経を高めるので、猜疑心を解き、「この人は信用できる」と思わせることができるのです。
「自律神経を整える 人生で一番役に立つ「言い方」 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB12について?