急ぎの仕事は、バタバタ感を出すと失敗する
急ぎの仕事は、バタバタ感を出すと失敗する
たとえば大至急、部下に仕上げてほしい仕事が発生した場合、どのように依頼をしますか?
相手にお願いを聞き入れてもらうというのも、立派な交渉のひとつです。
「ヤバい、これ急ぎだから悪いけどソッコーお願い!」なんて言い方は、ついついやってしまいがちですが、あまりおすすめできません。
実は、お願いする側が急いでいる素振りを見せたらおしまいなのです。
その瞬間、その仕事はほぼ失敗に終わるといってもよいでしょう。
「バタバタして見せたほうが、急いでいるのが伝わる」と思われるかもしれませんが、それはまったくの逆効果です。
突然慌てた様子でお願いされても、相手にもやることがたくさんあります。
ですから、「え、何をやればいいの?」とすぐに整理ができず、パニックになってしまいます。
急ぎの仕事を正確にやり遂げるには、自律神経のバランスが整っている必要があります。
ですから、こういう時こそ、あえてゆっくりお願いをするのです。
「いやぁ、申し訳ない。これね、2時間なんだよ。できるかなぁ、どおかなぁ。でも、ちょっとがんばってみてくれるかな」
こういうと、相手は意外とできてしまうものです。
急ぎの仕事ほど、ゆっくり丁寧な言い方でお願いすることが、結局物事を早く進めるコツなのです。
お願いごとは、200%説明する
相手にお願いする際に踏まえておかないといけないのは、「相手はこちらの意図の60%くらいしか理解しない」ということです。
100%理解している自分の感覚で説明するため、どうしても説明が簡略になってしまい、相手に充分伝わらなくなってしまうのです。
研究室のメンバーに資料をまとめてもらうことが多いのですが、「章ごとにホチキスで留めておいて」といっても、ホチキスを留める位置が左右パラバラだったりページがずれていたり、まともに仕上がっていないことが多々ありました。
その時は、正直、「なんだよ、使えないな~」と思うこともありました。
しかし、それでは物事は機能しなくなります。
「相手が理解しない」ではなく「相手に理解してもらうことに失敗した」のだと思い直し、それからは200%説明するようにしました。
先ほどの例で言えば、実際に自分がホチキスを留めて見せ、「これを、こうして、こうなるようにしてほしい」ということをしつこいくらい説明するようにしたのです。
さすがに200%説明すれば、相手も充分理解できるので、望んだ結果を返してくれます。
説明する時に時間はかかりますが、やり直してもらったりする時間を省けると思えば、結局このほうが時間を短縮できます。
また、無駄に怒る必要もなくなるので、自分と相手の自律神経のバランスを保つこともできます。
「自律神経を整える 人生で一番役に立つ「言い方」 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB12について?